これからマイホームを建てようと考えている方にとって、建物の構造をどれにするかは悩みの種のひとつではないでしょうか。
建物構造は木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3つが主流ですが、一体どれを選んだら良いのか分からない方もいるでしょう。
この記事では3つの建物構造のうちの木造に注目し、木造にはどんなメリットとデメリットがあるのかを解説いたします。
記事の最後にはどのような方が木造住宅に向いているのかもご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら木造の建物構造におけるメリットとは?
木造住宅は日本では古くから利用されてきた建物構造で、その他の建物構造が増えた現在でも街の至るところで見受けられます。
日本の風土や歴史に合わせて生まれてきた木造住宅には、他の建物構造にはない独自のメリットが数多くあります。
ここでは、木造住宅にはどのようなメリットがあるのか、確認してみましょう。
他の構造と比較して費用が安い傾向にある
木造は他の構造と比較して、建築費用が安い傾向があります。
たとえば鉄骨造の場合は坪単価70~80万円程度の建築費用が必要ですが、木造だと坪単価が50~60万円程度に落ち着きます。
また鉄骨造だと一戸建ての建築に6か月程度かかりますが、木造だと半分の3か月程度で終わるため、工期が短い分だけ人件費も抑えられるメリットもあります。
ただし使用する木材の種類よっても建築費用は変わるため、費用を抑えたい場合はどのような種類の木材を使うのか、じっくり検討する必要があります。
間取りの自由度が高い
木材は加工性が高いため、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて間取りの自由度が高いです。
とくに木造軸組工法と呼ばれる作り方の設計度は高く、他の建築構造や工法ではできない間取りも実現できます。
また隙間スペースに書斎や室内窓など、細かい間取りが作りやすいのも魅力のひとつです。
もちろん他の建築構造でも同様の間取りを作ることはできますが、技術と費用が必要になるため、木造の方が低コストで自由度の高い間取りを叶えられます。
後から間取りを変更しやすい
間取りの自由度と同じく、間仕切り壁などを撤去して、後から間取りを変更しやすいこともメリットのひとつです。
たとえば子どもが一人暮らしを始めて空いた子ども部屋を、リビングと繋げてひとつの広い空間にすることができます。
またバリアフリーのリフォームなどもしやすいので、家を建てた後でもそのときの生活に合わせたより暮らしやすい空間に変えられます。
デッドスペースが少ない
木造住宅は鉄筋コンクリート造と比べて天井の梁や柱の出っ張りが少ないです。
そのため家具や家電が配置しやすく、デッドスペースが生まれにくいので、同じ広さの空間でも木造の方がより効率的に空間を使える可能性があります。
また天井の梁の出っ張りが少ないことで、天井高は同じでもより空間を広く感じるメリットもあります。
吸湿性・通気性に優れている
木材には湿気を吸収・放出する吸湿性があり、季節に合わせて室内をちょうど良い湿度に保ってくれます。
そのため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
また通気性も良いため、カビや結露の防止にも繋がります。
耐火性・耐震性に優れている
木材は燃えやすいイメージがありますが、現代の木造は技術や素材が発展していて、従来より耐火性が高くなっています。
とくに築年数が新しく特殊な素材を使用している物件は耐火性が非常に高いです。
また木材は表面が燃えても芯の部分まではなかなか燃えないため、短時間で倒壊するケースは少なく、万が一の火災の際でも倒壊前に避難ができるでしょう。
さらに木材にはしなやかさがあり地震の揺れを逃がしやすい特性があるため、耐震性も比較的優れています。
在来工法である木造軸組工法、もしくはツーバイフォー工法の木造住宅であれば、さらに優れた耐震性が期待できます。
木造住宅の建物構造におけるデメリットとは?
木造住宅には以上のようなメリットがある反面、どうしても避けられないデメリットも存在します。
メリットだけでなくどのようなデメリットがあるのかも理解したうえで、購入を検討しましょう。
防音性が低い
木造は他の建物構造と比べると、防音性が低いデメリットがあります。
大きな道路に面していたり線路が近かったりすると外からの音が聞こえやすく、また洗濯機や掃除機の音、電話の話し声などの生活音が外に聞こえることもあります。
隣の生活音が聞こえたり、自宅の音が外に聞こえたりしてトラブルになるのは不安ですよね。
最近の建築技術では生活音程度なら軽減できるので、気になることがあれば事前に遠慮なく相談してください。
気密性が低く冷暖房の効率が落ちる
木造は通気性が良い分、気密性が低く、冷暖房の効率が落ちるデメリットがあります。
そのため、夏場は窓を開けて熱くなった空気を外に逃がしたり、扇風機を使用して空気を循環させたりするのが得策です。
反対に冬場は暖かい空気が外に逃げてしまうので、窓の隙間から空気が出ていかないように保温性の高いカーテンを使用するといいでしょう。
古い物件は耐火性や耐久性が低い
古い物件は木材が傷んでいる可能性もあり、耐火性や耐久性が低いというデメリットがあります。
木材にも寿命があるため、築年数が増すと徐々に性能が落ちてしまいます。
しかし定期的にメンテナンスをしていれば性能の低下を防げるので、30年、40年経っても問題なく住めるでしょう。
シロアリやキクイムシに弱い
建物構造が木造の場合、シロアリやキクイムシに弱いというデメリットがあります。
シロアリは水分が多くて湿気の溜まる場所が好きな虫で、木材を食べてしまいます。
外敵がいない場所を好むため、床や階段がギシギシ鳴ったり、水漏れがあったりするとシロアリがいる可能性が高いでしょう。
同じく樹木をエサにするキクイムシは、国内に約300種類も存在しています。
さらに木材をエサにするだけではなく、樹皮の下に巣穴を作るので、木材が食害の被害に遭いやすいです。
木を食べた後の木粉や直径1〜2mmの穴があると、被害に遭っている可能性があります。
木造の建物構造がおすすめの方とは?
ここまでメリットとデメリットを解説しましたが、木造の建物構造はどのような方に向いているのでしょうか。
ここからは、家を建てる際に木造が向いている方の特徴をご紹介いたします。
費用を抑えたい
木造住宅は、費用を抑えたい方におすすめです。
木造のメリットで解説したように、鉄骨造に比べて、木造の住宅は建築の費用が安いという特徴があります。
不動産の購入には、多額の費用がかかりますよね。
住宅を建てる場合、建築の工事費だけではなく登記費用や住宅ローンの手続き費用、各種保険の費用などの諸費用もかかります。
子どもの養育費や生活費などの確保を考えて、費用を抑えて家を建てたい方におすすめです。
吸湿性の優れた家に住みたい
木造は吸湿性が高く、日本の気候に非常に適しています。
湿度が高いときは空気中の水分を吸収して室内の湿度を下げ、反対に湿気の少ないときには乾燥した空気中に水分を放出することによって、足りない湿度を補うことが可能です。
このような高い調湿性は、結露やカビの発生も抑えてくれます。
高温多湿の日本において、木造の住宅は快適に過ごせる家といえるでしょう。
まとめ
木造住宅は比較的費用が安く、できるだけ安価に家を建てたい方にとってはメリットが大きいです。
また吸湿性や通気性にも優れているため、日本の風土に合った暮らしをしたい方にもおすすめです。
しかし、防音性の低さやシロアリ被害など、木造住宅ならではのデメリットもあります。
木造住宅のマイホームをお考えの際は、デメリットの対策もしっかりと考えたうえで、購入・建築を検討しましょう。
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