家を買おうと考えた際に、いろいろな情報を探していて、建売住宅の安さが気になられた方もいるのではないでしょうか。
建売住宅は実物が見られるので、周囲の環境や住んだ後のイメージをつかみやすいでしょう。
しかし、安いのは嬉しいけど、何か理由が隠れていそうで購入に踏み切れないと悩んでいる方へ、安い理由を解説します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら建売住宅が安い理由「人件費」について
建売住宅は注文住宅と比較すると価格が安いため、どこで予算を削られているのか不安な方もいるのではないでしょうか。
まずは人件費の削減があげられます。
プランの規定化により人件費を削除
建築物の設計には本来、相応の人件費がかかります。
施主の要望や土地の条件などを考慮し、プランを立てるために、何度も見直しや打ち合わせをしなければならないので、設計業務は人件費が必要となります。
しかし、多くの建売住宅ではこの設計業務を簡略化し、規定化されたプランにしたがって設計建築をおこなうことで、人件費の削減を可能にしました。
土地の形状や規模などに合わせてプランを規定化し、同じような間取りを常に提供するため、仕様も物件ごとに細かく打ち合わせる必要がありません。
標準仕様を決めて毎回同じ仕様で建築するのが一般的なため、設計にかかる人件費を大幅に削減できます。
さらに、同じような間取りの住宅が多いので、職人の作業効率が高く、さらに人件費が抑えられるでしょう。
買い主の希望を取り入れることはできませんが、どのような方にも住みやすいシンプルで使いやすい間取りになっています。
工期の短縮により人件費を削減
建築工事は、職人たちが勝手に作業を進めれば建物が完成するわけではありません。
建築会社は、職人や下請けの手配、工事の進捗確認、設計通りの施工を監視し、施工不具合がないかを確認しながら工事を進めていかなければなりません。
注文住宅の場合1つ1つの家の間取りが異なり、特別なデザインや工法を採用する場合、工期が長くなる傾向があり、完成までに1年近くかかることもあるでしょう。
さらに、途中で追加工事ややり直しが発生すると、工期が延び新たに人件費が増額されてしまいます。
一方、建売住宅はシンプルな設計が多く、あらかじめ決まったプランに基づいて作られているため、複雑な設計や施工を減らせます。
こうして現場の施工管理を減らすことにより、工期が2〜3か月で済むため人件費を削減できるのです。
また、年間の建築件数が少ない会社は仕事が途切れるため、職人の安定した収入にならないので、報酬単価を高くしても人材確保が難しい場合もあります。
しかし、多くの建売業者では、複数の現場で作業がおこなわれているため、安定的に現場作業の職人へ仕事を回せます。
それにより、報酬単価を上げなくても人材確保ができるので、人件費削減につながるでしょう。
人件費削減とだけ聞くと、あまり良い印象ではないかもしれませんが、安定的に仕事を発注し、職人の安定収入を保っているという面も考慮できるのではないでしょうか。
他にも、工期短縮の一つの方法として、工場で建築材料を生産、加工することにより、現場で職人が作業する手間を省き、工期を短縮しています。
建売住宅が安い理由「スケールメリット」について
スケールメリットを活かした大量仕入れによるコスト削減により、安い価格での販売を可能にしています。
資材や設備を大量仕入れできる
建売住宅は注文住宅と異なり、同じような間取りや作りの住宅が多く建てられています。
同じ資材や設備を大量に一括購入でき、メーカーとの交渉により仕入れ値を抑えられるため、差額分を建築費用に反映できるのです。
また、自社で部材を生産する場合も、大量生産により安く生産しています。
最近は、建売業者の大規模化が進んでおり、企業規模を活かしてスケールメリットも大きくなっています。
そのため、価格競争力のある建売業者が多くなってきており、新築建売住宅の価格がさらに安くなっているのでしょう。
こうして、建売業者が努力して価格を下げているため、消費者は建売住宅を安く購入できるようになったのです。
広い土地を仕入れて複数棟販売
建売住宅の販売広告を見ると、一棟だけではなく複数棟を同時に販売していることがよくあります。
地域によって広い土地は売れにくいため、土地のオーナーは不動産会社などに売却することが多くなります。
また、建売業者も、広い土地をまとめて購入できるため、地主との交渉に強く相場よりも安く買えるのです。
広い土地を一度に購入して、その土地を分割し複数の建物を建てるため、1軒あたりの土地代が抑えられます。
さらに、田畑や山林などの造成や開発が必要になる広大な土地の場合も、安い金額で土地を仕入れられるでしょう。
この場合、造成や開発費用は高くなりますが、それでも利益を出せる金額設定で買い取っているのではないでしょうか。
しかし、注文住宅の場合、購入するのは家1軒分の土地だけとなるため、相場通りの価格となります。
建売住宅と注文住宅の価格の差は、土地の安さも関係しているでしょう。
建売住宅が安い「その他」の理由
建売住宅が安い理由は、人件費カットやスケールメリットだけでなく、その他にもさまざまな理由が隠されています。
オプション代金が追加される可能性がある
以前はほとんどの建売住宅で、カーテンレールや網戸、シャッターなど標準的な設備も販売価格に含まれていました。
しかし、最近は土地や建物本体の売買代金に加え、オプション工事費用などが請求されるのが一般的になり、追加料金が発生する会社が増えています。
追加工事に必要な設備の数や種類によって費用は異なりますが、最低限のオプションでも、網戸やカーテンレールなどを含めて約100万円かかると言われています。
販売価格だけを見て購入を決めたところ、あとで追加費用が請求されて驚くことがないよう、必ず追加費用の有無を確認しておきましょう。
モデルハウスが必要ない
ハウスメーカーが注文住宅を販売する場合、住宅展示場のモデルハウスを利用して販売活動をおこなうことが一般的です。
しかし、住宅展示場のモデルハウスを建設するには、数千万円の費用が必要だと言われています。
また、ハウスメーカーがモデルハウスを運営するために、住宅展示場でのイベントなどの費用も必要です。
そのため、維持管理には高いコストがかかりますが、これらの経費は販売する家本体の価格に上乗せされています。
一方、建売住宅は家が完成した後に販売するので、展示場が必要ではないため、維持管理のコスト削減が可能です。
建売住宅では、最初に建築した建物をモデルハウスとして使用し、分譲物件の現場で展示します。
したがって、設置費用や光熱費、イベント代などの維持費用が必要なく、これらのコストを大幅に削減できるのです。
さらに、最初に建築したモデルハウスも分譲することにより、無駄な経費を抑えています。
現地で建築された家を見られるうえ、周囲の環境、間取りや動線などを直接体感できるため、建売住宅を購入後のイメージも湧きやすいのではないでしょうか。
まとめ
建売住宅が安い理由は、人件費の削減、スケールメリットを活かした大量仕入れや、安くて広い土地を購入して分割し販売するためです。
その他にも、モデルハウスを持たないなど、さまざまな企業努力により実現できた価格ですので、家を購入する際は、建売住宅も検討されてはいかがでしょうか。
シルバシティ スタッフブログ編集部
ファミリー向けの土地・一戸建てをお探しでしたら、【公式】株式会社シルバシティにおまかせください!弊社では、目黒区・渋谷区を中心に世田谷区や港区の不動産情報も豊富にご紹介しております。ブログでも不動産に関するコンテンツをご提供します。