家を購入しようと思ったとき、戸建てかマンションか、というのは多くの人が悩む問題です。
その悩みをできるかぎり解決するため、今回は戸建てとマンション、経済的にお得なのはどちらかを解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら戸建てとマンションの諸費用はどちらが高い?
諸費用はどちらが高いかをまず解説します。
戸建ての諸費用
戸建てを購入する際には、印紙税、登記費用、住宅ローン借り入れ費用、不動産取得税、固定資産税清算金、仲介手数料などの諸費用がかかってきます。
諸費用の支払金額は物件の価格によって変わるものもあります。
マンションの諸費用
新築のマンションの場合は、仲介手数料はかかりませんが、10年後、20年後におこなう予定の大規模修繕のための積立金が家賃のほかに必要です。
中古マンションの場合、仲介手数料はかかりますが修繕積立金を支払う必要がない場合が多いです。
戸建てとマンションの比較
新築戸建ての平均的な価格相場が4,064万円に対し、新築マンションは5,904万円と、その差は1,840万円におよびます。
諸費用の比較
中古戸建てと中古マンションでは、諸費用の合計に大きな差は生まれません。
大きく差が生まれたとしても約10万円程度になります。
それに対し新築戸建てと新築マンションの諸費用の差は、およそ2倍ほどになります。
マンションの諸費用が120万円だったとしたら、戸建ての諸費用は250万円程度、さらに注文住宅にしようと思ったら400万円程度にもおよびます。
しかし、諸費用に差があるからといって安いほうを選べば良いというわけではなく、長期的に見た資産価値なども考慮したうえで経済的にお得かどうかが決まります。
戸建てとマンションの維持費はどちらがお得?
維持費についても解説していきます。
修繕費用
一般的には、戸建てとマンションになると、修繕費用はマンションのほうが高くなる場合が多いです。
35年ローンで購入した場合、それまでにおこなう修繕の総額は、マンションではたとえば900万円程度、戸建ての場合は600万円程度となっています。
単純な修繕費用だけで見たら、戸建てのほうがお得です。
駐車場代
戸建てであれば庭や駐車場が設営されるので、駐車場の維持費がかかりません。
しかし、マンションであれば駐車場も契約する必要があるので、駐車場がコストとして毎月発生してきます。
駐車場代がたとえば月3000円だったとして、35年間支払い続けると36,000円×35年間でトータル126万円もの費用がかかってきます。
もちろん土地によってはさらに駐車場代が高くなるので、さらに費用がかさみます。
この部分を考えても、維持費は戸建てのほうがお得なのがわかります。
駐車場の修繕にもお金がかかる場合があるので、ほかにも費用が発生すると考えてよいでしょう。
管理費
マンションには、管理費という維持管理に使用されるお金を支払う必要があります。
このお金を支払っているかぎり管理人が維持管理をしてくれるので、自身でおこなう必要はないというメリットがあります。
しかし、費用で見るとトータルで600万円程度かかる場合もあるので、管理費もある程度のコストになります。
それに対し戸建てだと自身で家の管理もおこなっていくことになるので、管理費、維持費のようなものはかかりません。
そういう面でも戸建てのほうがお得に感じることが多いでしょう。
トータルコスト
生涯かかるコストを考えると、マンションは、戸建てよりも1,000万円程度コストがかかってくると計算されます。
1,000万円程度の差額の原因は、主に駐車場代や、管理費が関係してきます。
戸建てではかからなくとも、マンションであればかかるものがあると、これだけの差がある場合があります。
物件の価格次第
もちろん、これはあくまで一例であって、維持費に差があったとしても、物件の価格次第では差が生まれなかったり、さらに差が生まれる可能性もあります。
この数値だけ見れば、戸建てのほうがお得に感じるかもしれませんが、注文住宅にした場合さらに物件の価格が高くなるので、マンションよりもトータルコストは高くなるかもしれません。
戸建てとマンションの資産価値はどちらが高い?
資産価値はどちらが高いかも見ていきましょう。
戸建ての資産価値
戸建ての資産価値は、その構造によっても変わってきます。
木造建築や鉄筋コンクリートなど、数々の構造が用いられていますが、なかでも木造建築は減価償却が早いと言われています。
減価償却が早いとその分費用もかかってくるので、結果的に高くついてしまう可能性もあります。
もちろん、木造建築だから減価償却が早く買わないほうが良い、ということではなく、木造建築でなくともだんだんと資産価値は落ちていくのが常ではあります。
マンションは立地が良い
マンションは駅の近くなど、利便性が高いところに建っていることが多く、その立地から資産価値が下落しにくいという特徴があります。
資産価値があまり落ちなければ、いつかマンションを売ろうと思ったときに高価格で売れるので、大切に住んでいれば買ったときの金額よりも高値で売れる可能性もあります。
短期で売買する場合
たとえば、物件を10年などの短期で売買するのであれば、マンションのほうが高価格で売れると思ったほうが良いでしょう。
マンションは定期的に大規模修繕をおこなうことがあるため、10年後に大規模修繕がおこなわれていれば、綺麗になった状態で高価格で売却ができます。
対して戸建ての場合、10年経った状態ではまだまだ住める状態とはいえ、ある程度の使用感も生じているので、資産価値は少し減少していると言って良いでしょう。
結果的に、短期で売買することを考えると、マンションのほうが高く売れる可能性が高くなります。
長期で売買する場合
物件を売却するのが30年後だった場合、マンションはさすがに老朽化が激しくなっている場合があります。
外装なども何度も修繕していても、ひび割れや色褪せが起きている可能性もありますし、家のなかも同様に劣化している可能性が高くなります。
そうなると、たとえ立地の良さがあったとしてもある程度資産価値が低くなっていきます。
それに対し戸建ては、家は当然老朽化していき、住めない状態になるかもしれませんが、家が失われても、土地が残ります。
マンションは部屋単体で購入しているのでどんなに資産価値が下がったとしても土地をもっていません。
戸建てであれば家が売れない状態でも土地を売れるので、土地を売って資産とすることができます。
結果的に、長期で売買しようと思ったときには、マンションよりも戸建てのほうが得をする可能性が高くなります。
結果的にどちらが経済的にお得か
マンションと戸建てでは、長く住んでから売るか、すぐに売るかでまったく価値が変わってきます。
短期で売ればマンションの維持費で気になってしまう管理費や駐車場代もあまりかからなくなるので、マンションのほうがお得であると言えるでしょう。
短期で売る予定がある方はマンションの購入をおすすめします。
長く住んでから売るつもりであれば、マンションだと維持費、駐車場代がどんどんふくらみ、結果的にかなりの金額を支払うことになってしまいます。
土地も残るし、しっかり修繕していれば物件も売れるので、長く住んでから売るのであれば戸建てがおすすめです。
まとめ
戸建てとマンションのどちらにするかは多くの方が悩みますが、長く住むかすぐに引っ越すかを考えれば多くは解決できます。
今回の内容を参考にし、どちらを購入するかの検討材料にしていただければと思います。
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