中古の一戸建てやマンションを探しているけれど、なかなか条件を満たす物件が見つからないという経験をしたことがある方は、多いのではないでしょうか?
そんなときに目にすることも多いのが、未公開物件というものです。
物件は、広告やインターネットで公開される公開物件と、公開されない未公開物件とに分けられます。
未公開物件は、非公開物件ともいわれており、文字通り一般に公開されていない物件であるため、資産価値の高い、優良物件が多くあります。
この記事では、未公開物件とは、どのような物件のことを指すのかについて説明していきます。
資産価値の高い不動産を探している富裕層の方は必見ですよ!
一般の人が不動産を探すときは、まず不動産会社のウェブサイトや広告チラシをチェックすることからはじめることが多いでしょう。
宅建業法では、不動産の売主と契約を締結した場合、7日以内に「レインズ」という、仲介業者間による情報公開システムに登録しなければいけないという義務があります。
「レインズ」に登録されると、公開物件としてインターネットやチラシなどの広告により、誰でもチェックすることができるようになります。
未公開物件とは、公開物件とは逆の、公開されていない物件のことです。
非公開物件ともいわれます。
未公開物件は、売主から売却依頼を受けているにも関わらず、依頼された不動産会社が、なんらかの事情により、一般には公開されていない物件になります。
先ほども述べたように、売主から不動産の売却を依頼された場合、レインズに7日以内に登録しなければいけないという義務があります。
しかし、不動産会社の事情により、レインズに登録されておらず、一般公開されていない物件ということになります。
レインズに公開されている物件は、60%程度で、実は残りの40%は、一般には公開されていない未公開物件であるのが実状なのです。
未公開物件は、一般的に長く付き合いのある優良顧客や、その不動産会社のホームページの会員になった特別な顧客だけに、情報が公開されます。
不動産屋の優良顧客は、富裕層が多く、未公開物件は富裕層に紹介されることも多いようです。
公開物件に、なかなかいい物件がない理由は、ここにあるのですね。
つまり、未公開物件は、公開しなくても売却できる物件というわけです。
あとで詳しく説明しますが、未公開物件は、不動産業者に資金繰りなどの、なんらかの問題があり、早急に売却したい物件であることが多いです。
また、経済的に苦しいため、不動産を売却したいが、近所の人に知られたくないとか、不動産を相続したが、高額な相続税を支払うことができないなど、不動産の売主側が、不動産の売却について秘密にしたい物件なのです。
つまり、一般公開されていない未公開物件には、さまざまな事情が絡んでいるため、公開物件よりも安い価格で取引できる可能性が高くなります。
未公開物件の中から、掘り出し物件が見つかることもあり、割安な価格で不動産投資を行うことができ、資産価値が高くなるケースもあるのです。
そのため、資産価値の高いお得な物件であればあるほど、あっという間に売れてしまうため、すぐに購入できるよう資金の準備をしておくことが重要なポイントと言えます。
すぐに資金が調達できる富裕層にとっては、有利といえます。
普通に考えると、不動産を売却したいのなら、ホームページなどのインターネットに掲載したり、チラシを出したりと、大々的に広告を出したほうがスピーディーに売れそうです。
しかしながら、実際は未公開物件がたくさんあるといいます。
なぜ、公開物件だけではなく、未公開物件が出てくるのでしょうか?
未公開物件が出てくる理由を探ってみましょう。
不動産の売主側の、なんらかの事情により、未公開物件になることがあります。
比較的多いのが、不動産を売りに出していることを、近所の人に知られたくないという理由です。
物件が公開されると、不動産の売却価格なども知られてしまい、生活苦なのではないか、仕事がうまくいっていないのではないかなどと、近隣の人たちから探られるのを避けたいという人も多いようです。
また、まだ引っ越し先も決まっていないため、一般に公開されて内覧に来られたり、急に買い手が決まってしまったりしても困るというケースもあります。
売主から不動産の売却を依頼された不動産業者、仲介業者側の事情で、意図的に未公開物件にするということもあります。
本来であれば、売主から依頼を受けた仲介業者は、売主の希望価格に沿った条件で、売却するべきです。
しかし、仲介業者としては、少しでも自社の利益を増やす方法を考えます。
一般に公開せずに、自社で不動産の買い手を探すことができれば、仲介業者は、売主からも、買い手からも、仲介手数料をもらうことができるため、利益がアップします。
このように、自社の利益を優先するために、仲介業者側が、物件の情報を公開せず、未公開物件として、取り扱うというケースもあるのです。
最近は、ほとんどの人が、不動産を探すときには、不動産会社のホームページをチェックするなど、インターネットを利用します。
不動産会社では、未公開物件があることを自社のホームページ上で謳い、サイトの会員になれば、その情報を閲覧することができるという仕組みにしているところも多いです。
優良顧客の富裕層ではなく、一般顧客でも、スペシャルな待遇を受けているかのように感じることができ、ある種のコマーシャル的な効果を作り出しているといえます。
未公開物件は、魅力的な物件が多いですが、すべての物件が優良物件というわけではありません。
未公開物件だけではなく、不動産を購入するときには、住宅価値・資産価値があるのかということを、しっかりと検証する必要があります。
未公開物件では、安全かつ、資産性の高い不動産を購入することが大変重要なポイントです。
安い価格で、資産価値をキープできるのか不動産であるかどうかを購入前に検証しておきましょう。
不動産物件に耐震性や、災害耐性があるかの検証を行うことも重要です。
また、売却時の流動性や優遇税制適用が可能かどうかといった資産性に関しても十分な検証が必要になります。
未公開物件は、一般に公開されていない物件ということで、魅力的な掘り出し物件というイメージがあります。
未公開物件の中には、一般的な相場価格よりも割高な価格を設定しているものがあるのも事実です。
とくに不動産取引にあまり慣れていない人は、注意が必要です。
その不動産の相場価格をしっかりと検証しておき、妥当な価格であるかどうかを確認しておけば、未公開物件で失敗することは少なくなります。
未公開物件(非公開物件)は、一般に情報が開示されていない物件であり、富裕層など、特別な顧客にのみ紹介されることが多く、掘り出しものも多くあります。
なんらかの事情により、未公開物件となるため、割安な価格で手に入れることができ、資産価値が高くなるのも魅力です。