土地購入で新たな土地を探していると、「旗竿地」という特殊な形状を持つ土地を手に入れる機会があるでしょう。
初めてだと旗竿地のこともわからず、購入によるメリットとデメリットの把握ができないと行動することができません。
そこで今回は旗竿地の概要と、購入時におけるメリットとデメリットを解説します。
デメリットでは改善方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら特殊な土地である旗竿地とは?概要を説明
旗竿地の概要をご説明しますと、竿付きの旗のような土地のことを指します。
別名だと敷地延長と呼ばれ、出入り口部分が路地でその奥が敷地になっている土地で、都市部だとよく見かける光景です。
旗竿地は道路からの出入り口が狭くて奥に土地があり、周りに建物が近い土地となっています。
1950年に規定された建築基準法第43条によって、敷地が幅員4m以上の道に2m以上接しなければいけないと決められているのが旗竿地です。
また、2m以上接すれば奥に長い形状でも合法で建てることができますが、利便性は高くありません。
旗竿地だからこそ住みやすく適した住宅になります。
特殊な土地である旗竿地のメリットとは
旗竿地を購入するとき、メリットが5つあります。
住人にとっては暮らしやすい環境を手に入れることができるうれしい情報です。
それぞれどのような特徴があるかご説明します。
地価が安い
旗竿地は地価が安いメリットがあります。
特殊な形状をしているため周辺の地価の相場より安く、およそ2割~4割引いた値段で購入可能です。
購入予定のエリアで相場を調べて高い傾向があっても、旗竿地を選ぶと費用を抑えて土地を利用できます。
他にも駅の距離や土地の大きさからして好条件なエリアは地価が高くなりますが、旗竿地なら安く済むのが特徴的です。
土地が安い分、浮いた費用で建物のカスタマイズを強化できるので、使い方によって地価が安いのはうれしいメリットになります。
外装は公道から見えないので、内装のカスタマイズをして生活の質をあげるのがおすすめです。
騒音がなくて静か
旗竿地は道路から離れた場所にまとまった敷地がある土地なので、騒音がなくて静かです。
車の走る音や人のしゃべり声など、公道から離れているので気にすることもありません。
とくに人のしゃべり声と外からの目線が気になる方は、外構フェンスを購入する費用を抑えることができます。
周囲が住宅に囲まれているので、生活音さえ気を付ければ暮らしやすい快適な環境です。
敷地延長分を利用できる
旗竿地の竿の部分である路地を利用できます。
道が長いので急な来客や業者の車が来ても縦列駐車で対応でき、活用しやすいです。
とくに旗竿地ではない道路に面した住宅に業者が来たとき、狭い道路で大きなトラックが停車すると道を塞いでしまいます。
しかし旗竿地は路地部分から入ることができるので、道を塞ぐことはありません。
活用スペースが多いことは、土地購入者や外部からの土地利用者にとってもうれしいメリットです。
お金の余裕が生まれる
前述した地価の安さや外構フェンスの購入費用を抑えることで着るため、準備していたお金に余裕が生まれます。
余ったお金を貯金に回すのもひとつの手段ですが、内装や外装の工事、または家具のグレードアップに使うことが可能です。
コストを削減して品質をあげるのは企業の戦略でよくあることなので、個人でもコストを削減して生活の質をあげることができます。
子どもの安全を守れる
玄関から出ても敷地内であるため、子どもが飛び出しても事故にあうリスクが低いメリットがあります。
庭を確保すれば運動でき、子どもがいる家族にとっては利便性のある物件です。
庭が狭くても路地を活用できるので、親の目から離れることなく安全に見守れます。
特殊な土地である旗竿地のデメリットとは
旗竿地を購入するとき不便になるデメリットが4つあります。
特殊な土地であるからこそのデメリットなので、よく把握したうえで購入の検討をしてください。
初期費用のデメリットもあれば、生活における永続的なデメリットもあります。
日当たりや風通しが悪い
旗竿地の周囲は建物に囲まれているケースが多いため、日当たりや風通しが悪いデメリットがあります。
日当たりがまぶしいほど強く、強風が吹いている地域ではメリットになりますが、日当たりや風通しを重視するならデメリットになるでしょう。
1階には光が当たりにくい土地があるため、昼間でも暗くて弱風なことが多いです。
日当たりと風通しを確保したいのであれば、旗竿地と道路側の建物との間に吹き抜けや中庭などのスペースを設けることが必要になります。
他にも2階をリビングにしたり、2階建てから3階建てにしたりなどの変更で改善可能です。
旗竿地を購入する場合は、日当たりと風通しに気を付けてください。
工事費のコストがかかる
幅員2m以上の道という狭さがあるため、工事するための重機が奥まで通れなくて工事費がかかるデメリットがあります。
重機が出入りするために2mでは狭く、せめて3m~5m以上の幅は必要です。
幅員が狭いとクレーン車のような大型の車体が入れず、特殊な工法で建設することはできません。
たとえばドアやフローリング、階段など組み立ててから現場に持ってくるものは、狭くて工事が不可能です。
また、重機の出入りに時間がかかって建物が完成までの時間もかかります。
時間やお金のコストを削減するためには、敷地の幅を考慮したほうが良いでしょう。
駐車スペースが狭くて駐車しにくい
コストをギリギリに抑えてしまうと、駐車スペース狭くて駐車しにくくなるデメリットがあります。
幅員を最低ラインの2mの道にした場合、1.8mの普通車を駐車すると残りは0.2mしかありません。
路地部分に駐車して、乗り降りするためにドアを開けることも困難になります。
旗竿地の駐車スペースから出る車と、旗竿地の駐車スペースへ入る車が出会ったとき、交錯することは不可能でしょう。
都市部なら車を持たなくても公共の交通機関が充実しているので車がなくても問題ありませんが、地方は好況の交通機関が充実している箇所が決して多くありません。
車のコレクターであれば、旗竿地はよく検討したほうが良いでしょう。
車を高確率で使用する方には、最大のデメリットになる可能性があります。
近隣の住人の目につきやすい
周囲は家ばかりで距離も近いので、近隣の住人の目につきやすいです。
もちろん、公道から見られない利点はありますが、プライバシーの確保は難しくなります。
たとえば洗濯物を外に干すときや子どもが家の外で遊ぶとき、近隣の住民には丸見えで丸聞こえです。
酷な話、隣の家の2階から覗かれて生活の流れを把握され、家に誰もいない瞬間に犯罪が行われる可能性が充分にあります。
万が一のことに備えて、家のセキュリティ対策をして防犯するのがおすすめです。
まとめ
旗竿地とは敷地が幅員4m以上の道に2m以上接している、竿付きの旗のような土地のことです。
購入時は地価が安いメリットがあるため、内装や外装の工事にお金を回せます。
住むうえでは騒音がなく敷地を十分に利用できるので、ストレスなく住むことができるでしょう。
しかし、日当たりや風通しが悪く、幅員が狭いと工事費や駐車に影響を及ぼすため、購入時は考慮して決断することをおすすめします。
また近隣の住人の目につきやすいので、万が一の場合を備えてセキュリティ対策をしっかりしたほうが良いでしょう。
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