事業をおこなっている方にとっては、商品や資材を保管したり作業をおこなったりと倉庫にはさまざまな使用用途があります。
しかし倉庫には平屋建てのものから、2階や3階がある多層階の倉庫、テナントビルの1階にある倉庫などいくつかの種類があることは意外に知られていないかも知れません。
そのため実際に倉庫の購入を検討している方にとっては、どのような倉庫が良いのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は倉庫の購入を検討している方に向けて、一般的な平屋建ての倉庫についてメリットやデメリットだけでなく向いている業種も合わせてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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弊社へのお問い合わせはこちら平屋の倉庫を購入するメリットとは?
平屋建ての倉庫とは階層がない1階だけの倉庫のことを指します。
そのため平屋の倉庫には大きなサイズの倉庫だけでなくシャッター付きのガレージのような小さな倉庫も含まれるのが特徴です。
一般的には天井が高く、ワンフロアで建物内には何もないフラットな空間をイメージされることが多いのではないでしょうか。
平屋倉庫のメリットとは?
平屋の倉庫は天井が高く、ワンフロアとなっているため大型の車両や資材、機材の搬入や搬出がスムーズにおこなえることがメリットの一つです。
また建物内は何もない空間のため面積を広く取ることができ、とくに天井が高い倉庫の場合は大量の商品や資材を効率よく収納することができるなど、費用対効果が高いのも魅力的といえるでしょう。
階層がないため移動にかかる時間を削減できるのも平屋倉庫購入のメリットといえるかも知れません。
さらに平屋建てのメリットとして空間を自由に仕切って利用することができることも挙げられます。
フラットな床面の平屋倉庫では内装を改装することで半分を作業場に、残りの半分を倉庫や事務所などに利用するなど自由なレイアウトで活用することができるでしょう。
そのほかにも平屋倉庫は建築基準法上による建ぺい率60%容積率200%で建築されるケースが多く、敷地内空き地に余裕がある物件が多いのも特徴です。
敷地内空き地に余裕があれば、車両の駐車スペースとしても利用できるためメリットといえるでしょう。
平屋建ての倉庫はシンプルな形状から多くの業種にとって使い勝手の良い倉庫として活用できるのではないでしょうか。
平屋の倉庫を購入するデメリットとは?
ワンフロアで使い勝手の良いメリットがある一方で平屋倉庫の購入にはデメリットもあります。
平屋倉庫のメリットでもあるワンフロアでフラットな空間には、事務所区画がないといったデメリットとして捉えることもできるでしょう。
とくに事務所と倉庫を分けて使用することが多い多層階の倉庫に比べ、平屋の倉庫ではトイレと照明のみの最低限の設備しか付いていないケースも少なくありません。
そのため倉庫の利用方法によっては、設備やスペースを改装したり空調を付けるなど改修が必要になり費用がかかってしまうことも考えられるでしょう。
また平屋の倉庫は階層がなくワンフロアの利用となるため、多層階建ての倉庫と比較して坪単価が高くなってしまうのもデメリットの一つといえます。
平屋建ての倉庫は利用方法によってはデメリットを強く感じてしまうケースもあるため、平屋倉庫に向いている利用方法なのかを慎重に検討するのがおすすめです。
平屋倉庫は物件数が少ない
平屋倉庫は設備の充実度や坪単価の高さなどのデメリットはありますが、使い勝手の良さや利用する業種が多いことから人気があります。
ところが倉庫の種類のなかでも平屋の倉庫は物件数が少なく、引き合いが非常に強いのが特徴です。
良い条件の平屋倉庫では競合する可能性がたいのもデメリットの一つといえるかも知れません。
平屋の倉庫を購入するのにおすすめの業種とは?
平屋倉庫のメリットやデメリットは倉庫を利用する業種や利用方法によって大きく異なるのではないでしょうか。
ここでは天井が高くワンフロアの平屋倉庫の特徴に合った業種をご紹介します。
運送業
大型の車両を利用して商品を保管、配送する運送業にとっては、平屋建の倉庫が向いているといえるでしょう。
平屋建ての倉庫は多くの商品を保管することができるだけでなく、ワンフロアのため商品の搬入や搬出にかかる時間や手間がかからないのもポイントの一つです。
とくに頻繁に商品の搬入や搬出をおこなう場合は、高床式の平屋倉庫がおすすめです。
高床式倉庫とは倉庫の床の高さが地面から100cmほどの高さにある倉庫のことで、トラックの荷台から荷物を降ろしやすい高さになっています。
箱車と呼ばれる後部から荷物を降ろすタイプのトラックを利用する場合には、荷物の積み降ろしがスムーズでとても使い勝手の良いタイプの倉庫です。
一方で直接倉庫内に車両が進入しフォークリフトが行き来するような場合は、地面との高低差がない低床式の平屋倉庫が良いでしょう。
建設業
建設業の場合、倉庫の利用用途によって平屋倉庫が向いているかどうかが変わってきます。
平屋倉庫が向いているケースは資材や機材の保管場所として倉庫を利用する場合です。
建設資材など重量のあるものや大型の重機を使用して運ぶ必要がある機材を保管する際には、天井が高くフラットな平屋倉庫が良いでしょう。
保管する資材によっては多層階の倉庫でも問題ありませんが、重量がある資材だと搬入や搬出に時間や人手がかかってしまいます。
また簡単な事務所機能であれば改装して設置することも可能なため、本格的なオフィスを検討していないのであれば平屋倉庫がおすすめです。
自動車整備・販売業
自動車の整備や中古車販売などの場合は倉庫のタイプはもちろん、その立地が重要になるでしょう。
たとえば中古車販売などであれば、幹線道路沿いなどの大きな平屋倉庫が車の搬入搬出もしやすく多くの方の目にとまるためおすすめです。
倉庫内を改装して店舗と事務所を設置するなど、自由にレイアウトを決められる平屋のメリットを活用することができるでしょう。
また自動車整備業で音が気になる場合には、住宅街から少し離れた立地の倉庫が向いています。
整備内容や工場の規模によっても異なりますが、ある程度大きな規模であれば搬入搬出のしやすい平屋倉庫が使いやすいのではないでしょうか。
製造業
ものづくりをおこなう製造業では、倉庫内で製造をおこなう場合や製品を保管する場合などに倉庫を購入して利用するケースが多く見られます。
どちらの場合もワンフロアでフラットな床面の平屋倉庫が向いていますが、倉庫で製造をおこなう場合は用途によって準工業地域以上の用途地域でないと規制がかかるケースもあるため確認が必要です。
しかし保管用途で倉庫を購入するのであれば、地域の指定はありませんので保管する商品の特性や搬入搬出の頻度に応じて使いやすい倉庫のタイプを選ぶと良いでしょう。
まとめ
平屋の倉庫は天井が高く、ワンフロアでフラットな形状からさまざまな業種にとって使い勝手の良い人気の倉庫といえるでしょう。
一方で坪単価が高いことや、最小限の設備しかついていないケースが多く改装するにはコストがかかるといったデメリットもあります。
そのため倉庫をどのような用途で使用するのかによって平屋倉庫のメリットは異なります。
平屋倉庫の購入を検討している方は、利用方法にあった立地やメリット・デメリットを慎重に検討するようにしましょう。
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