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LCCM住宅購入における認定条件とは?メリット・デメリットについて解説

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LCCM住宅購入における認定条件とは?メリット・デメリットについて解説

LCCM住宅購入における認定条件とは?メリット・デメリットについて解説

LCCM住宅というのをご存じでしょうか。
ZEH住宅を超えるエコ住宅として国が推進している住宅です。
近年はSDGsへの関心も高まりつつあるため、省エネ住宅を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LCCM住宅購入における認定条件についてご説明したうえで、メリットとデメリットについても解説します。
省エネ住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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LCCM住宅購入における認定条件とは

LCCM住宅購入における認定条件とは

そもそもLCCM住宅とは、どのような住宅を指すのでしょうか。
「LCCM」とは、「Life Cycle Carbon minus(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)」を略したものです。
そして、住宅のライフサイクルを通じてCO2(二酸化炭素)の収支をマイナスにする住宅のことをいいます。
ライフサイクルとは、住宅の建築から解体し処分するまでの住宅の一生のことです。
その期間にできる限り省CO2に取り組もうとする住宅をLCCM住宅といいます。
LCCM住宅の普及促進が図られている背景としては、地球温暖化が関係しています。
地球温暖化の影響により、温室効果ガスを削減しなければなりません。
また、家庭から排出されるCO2を4割削減する必要があり、高断熱化や機器の効率化を図ることを目的にZEH住宅が生まれました。
しかし、ZEH住宅で太陽光発電や断熱材を増やすことにより、生産・廃棄部分でのCO2排出量も増えます。
排出量が削減量を上回ってしまっては意味がないため、ライフサイクルを通してCO2排出量をマイナスにするためのLCCM住宅が誕生しました。

認定基準について

LCCMの認定を受けるためには、いずれかの条件を満たす必要があります。
1つ目は、CASBEEの戸建評価認証制度に基づき認証された環境効率ランクがSまたはA、かつライフサイクルCO2ランクが5つ星の住宅です。
CASBEE(キャスビー)とは、建築環境総合性能評価システムのことをいいます。
2つ目は、国がおこなうサステナブル建築物等先導事業のLCCM住宅部門で補助金の交付を受けた住宅です。
サステナブル建築物等先導事業とは、省CO2先導型ともいわれています。
このように認定基準が定められているため、いずれかの条件をクリアしなければなりません。

ZEH住宅との違い

ZEHとは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を略したもので、CO2排出量を±0にする住宅のことをいいます。
それに対してLCCM住宅はCO2排出量をマイナスにする住宅です。
そのため、LCCM住宅はZEH住宅の基準を達成することが必須となります。

補助金制度について

LCCM住宅整備推進事業において、設計費と建設工事などの補助対象工事の掛かり増し費用の合計額のうち、140万円を上限に2分の1が補助されます。
補助金の対象となる条件は3つあります。
1つ目は、ライフサイクルCO2を算定した結果ゼロ以下になるものです。
2つ目は、ZEH条件をすべて満たしているもの、3つ目は、住宅としての品質が確保されているものとなります。
また、ZEH住宅の条件も3つあります。
1つ目は、太陽光以外の一次エネルギー消費量が省エネ基準の-20%であることです。
2つ目は、強化外皮基準であること、3つ目は、太陽光発電などで正味ゼロエネルギーとなることとされています。
なお、住宅は新築の戸建てに限ります。

LCCM住宅を購入する際のメリットとは

LCCM住宅を購入する際のメリットとは

ここでは、LCCM住宅を購入する際の3つのメリットについてご紹介します。

断熱性に優れている

断熱性や気密性の高い材料を使用し建設するため、断熱性が非常に高い点がメリットです。
断熱性を向上させることで、少ない消費エネルギーで夏も冬も快適に過ごすことができます。
また、室内の温度を保つことができるため、冬場に発生しやすいヒートショック対策としても効果的です。
室温が18度以上の住宅に住む場合は、体へのストレスが軽減され、総コレステロールや心電図異常がみられるリスクも軽減されると言われています。

光熱費が安い

断熱性に優れているため、冷暖房を使用する頻度が減るでしょう。
そのため、通常の住宅と比べて光熱費を削減することができます。
また、LED電球や高効率給湯器の潜熱回収型ガス給湯機などの省エネ設備が導入されているため、電気代やガス代を抑えることができます。
さらに、太陽光発電によって作られた電気を自家消費することで、日々の電気代を削減することが期待できるでしょう。
余った電気は売ることによって、売電収入を得ることができます。
消費電力が低い住宅であるため、余剰電力が生まれやすく、通常の住宅より多くの売電量が期待できるのです。

環境にやさしい

建築時から解体、処分までライフサイクルを通してCO2排出量をマイナスに抑えられます。
このように、地球環境だけでなく方の健康状態や家計面でもメリットが大きいため、これから新築の住宅を建てようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

LCCM住宅を購入する際のデメリットとは

LCCM住宅を購入する際のデメリットとは

上記では、魅力的なメリットについてご紹介しましたが、気を付けていただきたい点も存在します。
ここでは、LCCM住宅を購入する際の3つのデメリットについてご紹介します。

初期費用が高い

LCCM住宅は、太陽光発電や性能の高い断熱材、断熱性能に優れた窓サッシ、高効率の住宅設備などが導入されるため、初期費用が高い傾向にあります。
とくに、建築資材や住宅設備は高価なものが多いため、通常の住宅と比較すると建築費はその分高くなるのです。
初期費用を抑えたい方にとっては、コスト面でネックになるかもしれません。
しかし、毎年の光熱費が安くなったり、補助金を受け取ることができたりする点を考慮すると、トータルではプラスになる可能性が高くなるでしょう。

間取りが制限される

太陽光発電量が多いほど、CO2排出量が早期にマイナスになることが期待できます。
そのため、少しでも多くの太陽光パネルが載せられるような屋根の形状を選択するでしょう。
その結果、屋根の形状に制限が生まれ、間取りにも影響する可能性があります。
あらかじめ、きちんとご説明を受けたうえで検討しましょう。

建築会社が少ない

実は、LCCMの思想は10年程前からありましたが、住宅として積極的に取り入れるようになったのはここ数年です。
そのため、先進的な建築会社でしか対応できないのがデメリットのひとつです。
なかには、地元で対応可能な会社が見つからないため断念する方もいるでしょう。
LCCM住宅を建てることを検討している場合は、まず取り扱っている建築会社を探さなければなりません。
国も2050年までにLCCM住宅が基準となるように、普及の後押しをしています。
対応している建築会社はまだまだ少ないですが、これから徐々に増えていくことが予想されます。
初期費用が高額にはなりますが、一生に一度の買い物であるため、これらのメリットとデメリットを理解したうえで検討してみると良いでしょう。

まとめ

LCCM住宅とは、住宅のライフサイクルを通じてCO2をマイナスにする住宅のことです。
環境効率ランクとCO2ランク、もしくは補助金の交付を受けた住宅のいずれかの認定条件をクリアしなければなりません。
断熱性に優れ光熱費が抑えられ、環境にやさしい点がメリットである一方、初期費用が高く間取りが制限され、建築会社が少ない点がデメリットです。

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