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マイホームとしてマンションを購入したら、その後家族が増えた場合などにリノベーションを考えているという方も多いと思います。
リノベーションをすることで、さらにその時の状況にあった家に変えることができるのでより住みやすくなりますが、実はリノベーションができない事例もあります。
今回は、そんなマンションにおいて改装ができない事例について、さまざまなパターン別にご紹介していきます。
ぜひ、今後の建築計画や人生設計について考える際の参考にしてみてくださいね。
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弊社へのお問い合わせはこちらマンションリノベーションでできない事例①:間取り変更
まず、改装をしようと考えたときにはどこを変えるのかという点について考える必要がありますが、家族が増えたときなどに一番に考えるのが間取りの変更ではないでしょうか?
しかし、実は物件の構造によっては「間取りを変えることができない」というケースがあり、できれば購入する前に確認しておくべき事項であると言えます。
もし購入後に構造を部屋の構造を変えたいと思っても。壁を移動したりすることができないと柔軟な使い方ができなくなってどうしても不便に感じてしまいますよね。
それでは、なぜ購入した物件の間取りを改装することができないのでしょうか?
マンションのリノベーションで間取りを変更できない理由としては、大きく分けて2つの理由が挙げられます。
マンションリノベーションで間取りを変更できない理由①:マンションの構造
まず、ここで一番最初の前提として知っておくべきなのが、マンションの構造にはラーメン構造と呼ばれるものと壁式構造と呼ばれるものがあります。
ラーメン構造は、一般的な一戸建てなどにもみられる、柱と梁、つまり点と点で建物を支えている物件の構造のことです。
壁式構造とは、柱の代わりに壁で天井と建物を支えている物件のことを指します。
そして、この壁式構造の物件の場合は、間取りを変更することができないということになります。
壁が柱の役割を担っているため、もしその壁を壊して間取りを変えてしまうとどうしても物件全体のバランスが崩れてしまいますよね。
購入したマイホームの場合でも、集合住宅である以上は他の入居者にも気を配る必要があります。
そのため、どうしても自由な改装が実現できないということにつながってしまうのです。
マンションリノベーションで間取りを変更できない理由②:水回りなどの配管
この壁式構造の構造壁というポイント以外にも、間取りを変えることができない物件があります。
それが、水回りなどのパイプスペースです。
これは、もし水回り以外の改装がしたくて、物件の構造がラーメン構造である場合にはあまり関係がありませんが、改装の対象が水回りスペースである場合には注意が必要です。
水回りといえばキッチン、トイレ、お風呂場などが挙げられますが、これらの改装を難しくしているのも、また他の入居者との兼ね合いです。
集合住宅の一部屋を購入していても、水回りのパイプや配管は基本的には他の部屋とつながっています。
すべてつながったうえで、成り立っているので、そのパイプの位置を変更するような改装をするのは他の住人にまで影響が及び、迷惑と捉えられてしまうこともあります。
これはどんな構造の場合でも、集合住宅なら覚えておくべきポイントですので、現実的に考えられる範囲での改装をお勧めします。
間取り変更ができるかどうか事前にチェックしよう
以上のように、大幅な間取り変更はそれによって生じるリスクについて慎重に考えたうえで進めていく必要があります。
なぜできないのか、というよりかはまずそもそも前提としてできるのかどうかを考えながら行動に移すことで失敗しづらくなるでしょう。
マンションリノベーションでできない事例②:設備・建材の交換
さて、ここまでは大幅な間取りや構造の変更について触れてきましたが、ここからはリノベーションで交換できない、代表的な2つの設備をご紹介していきます。
マンションのリノベーションで交換できない設備①:玄関ドア
改装をしたいと考えたとき、とことん自分好みの住宅にしたい方はドアまで変えたいと思う方もいると思います。
玄関ドアは、建付部分を変更することは基本的に不可能な分、位置が変わらないので別のものに交換ができると考える方いるかもしれません。
しかし、集合住宅において、ドアはそのほかの住人が利用する共用部分と接している唯一の部分です。
そのため、ドアを別の仕様のものに交換することは、原則不可能であると考えておきましょう。
マンションの場合にはドアにオートロックがついていることも多いので、そういった他の部分と共通しているものを変える行為ができないのと同じように考えることをお勧めします。
マンションのリノベーションで交換できない設備②:窓のサッシ
続いて別のものに交換できないものとしては窓のサッシがあります。
窓のサッシを新しいものに変えたいという方はあまりいないかもしれませんが、基本情報としてお伝えしておきます。
なぜサッシが交換できないかというと、位置している部分が住宅内とも外とも言えない、外に限りなく近い場所ですよね。
そのため、物件自体は購入者のものだとしてもサッシは基本的に集合住宅の共用部分として考えられているのです。
その他の共用部分を改装することができないのと同じようにサッシも交換はできないという理論になります。
玄関ドアの場合も理屈は同じですね。
窓ガラスの交換などは許可されている場合もある
しかし、窓ガラスの交換などは物件によっては許可されていることもありますので、もしどうしても変えたいという場合には売主や所有者に確認を取ったうえで進めることをお勧めします。
何事も勝手に進めてしまうのはトラブルの元になりますので、注意が必要です。
マンションリノベーションでできない事例③:マンションの管理規約
最後に、一般的には改装が認められている点でも、マンションの管理規約によってリノベーションの許可が降りないというケースについてもご紹介していきます。
これは、それぞれ所有している住宅によっても対応方法が異なるため、一概には言えない部分が多いですが、これから購入したいと考えている場合には一例として頭に入れておくと良いでしょう。
マンションの管理規約でリノベーションできないケース①:床の張り替え
まず、よくあるケースの1つめが、床です。
集合住宅の床は、物件や部屋ごとに和室の畳や洋室のフローリングなどさまざまですが、これをリノベーションによって変更したい場合には、管理規約を確認する必要があります。
なぜ変更ができないのかというと、床は他の入居者、とくに下の階に住む住人にはダイレクトに影響するポイントで、遮音性の観点から規約が決められている可能性が高いです。
フローリングから別のフローリングに変えたいという場合でも、場合によっては認められないケースがありますので必ず管理組合に相談してから決める必要があります。
床の性質が変わることで、部屋の景観も大きく変わる非常に大切な鍵を握る要素ですが、変えられるかどうかは物件によって異なるということを覚えておきましょう。
もし改装を前提に購入する場合には、事前にどの程度の変更が可能なのかを確認しておくこともお勧めします。
マンションの管理規約でリノベーションできないケース②:エアコンの交換
続いて、意外と見落としがちなポイントとして、備え付けのエアコンを変えられないケースです。
この理由は非常に単純で、エアコンは室内の機械と外の室外機がセットになっていることから、配線がすでに決まっていることがほとんどです。
そのため、水回りなどのパイプと同じく、自由に付け替えることが難しくなってしまいます。
エアコンの新設も難しい場合がある
エアコンを新しく設置する場合も同様に、難しいケースが多いです。
エアコンを新設するためには、室内機と室外機をつなぐために壁に穴を開ける必要があります。
しかし壁に穴を開けると耐久性に影響する可能性も考えられるため、許可が下りないことも多いです。
このようにエアコンの交換や新設は難しい場合が多いため、変えられるかどうかは事前に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
マンションのリノベーションが不可能なさまざまなケースをご紹介してきました。
以上のことについて知っているかどうかで、その後の居住生活に大きく影響してきますので、必ず確認したうえで購入をする必要があります。
すでに所有していて、これから改装を考えているという場合には、管理人などに確認したうえで一気にやるのではなく一つ一つ進めていくことをお勧めします。
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