大容量の収納スペースがある家は、荷物が散らかっておらず、綺麗で住み心地がよさそうですが、家を建てるスペースを広げることは困難です。
予定した間取りからでも収納スペースを広げたい、荷物の多いキッチンの収納力をアップさせたい方には、床下収納をおすすめします。
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弊社へのお問い合わせはこちら床下収納とは?キッチンに設置できる種類・設置にかかる費用相場
床下収納の歴史は古く、明治時代にはお酒や保存食などを傷めずに保存するスペースとして活用していた記録が残されています。
古くから根付いた生活の知恵は現代でさらに発展を遂げ、その種類や活用範囲は広がり、快適な暮らしを支える設備の1つとなりました。
キッチンに設置できる床下収納の種類とは?
キッチンに設置できる種類では、蓋が外れるもの、扉のように蓋を跳ね上げて開くもの、収納部分がスライドするものの3種類があります。
オーソドックスな形は扉のように蓋を跳ね上げて開くタイプで、蓋と収納部分の一辺を固定した構造となっています。
よくある床下収納の形ですが、蓋の固定部分近くのものを出し入れしにくい難点があるため、縦長のものや重量のあるものの収納には不向きと言えるでしょう。
蓋が外れるタイプは、収納スペースを広く見渡すことができ、物の出し入れがおこないやすいというメリットがあります。
その代わり、蓋を完全に取り外さないと安全に荷物を取り出せないため、だんだんと蓋の開け閉めが煩わしくなるかもしれません。
スライドタイプのものは開口部が1つで、複数の収納部分を連結させた状態で床下に設置し、それらをスライドさせて出し入れするので、大容量の収納が可能です。
容量が大きいため、荷物を詰め込みすぎたり重いものを詰めすぎると、スライドしにくくなってしまい、かえって使い勝手が悪くなる場合もあります。
設置費用はいくらかかる?種類別の費用相場
床下収納はキッチンや水回りに設置される点検口を利用して作られるため、一戸建ての住宅であれば設置に問題はないでしょう。
設置費用の相場は10〜15万円ほどが一般的ですが、どのタイプの収納を選ぶかによって金額は変動します。
オーソドックスな蓋を跳ね上げて開くタイプの場合、収納本体が1〜4万円、取付工事費用が3〜5万円かかり、合計4〜9万円ほどが予想される費用です。
もっとも費用が高くなりやすいのは収納部分をスライドさせるタイプで、こちらは収納本体の価格がほかのタイプよりも高額なため、選ぶ商品によっては20万円程度となります。
また、既存のキッチンにあとから新設する場合には、約15〜30万円の工事費用が別途必要となるので、最初から導入したほうが費用を抑えやすいでしょう。
床下収納をキッチンに設置するメリットとは?
床下に収納スペースを増やさなくても、荷物はそれほど多くないという方でも、キッチンに床下収納があるメリットを知れば、小さくてもあったほうが便利かもと思うでしょう。
デッドスペースの活用に点検口も兼ねる一石二鳥なメリット
床下収納の最大のメリットと言えば、やはり床の下というデッドスペースを有効活用した大容量の収納力です。
よく使う調味料や食材は冷蔵庫やパントリーに片付けておけますが、いざというときの非常食や買い置きの調味料も同じ場所に片付けると、取り出す際に邪魔になります。
たまにしか使わないものや買い置きの調味料などは床下収納に片付けると、キッチン周りがスッキリして、家事動線を邪魔しません。
また、これから新たに家を建てようという方は、税の優遇措置や住宅ローンの金利引き下げなどのメリットがある長期優良住宅の認定を考えているのではないでしょうか。
長期優良住宅の認定基準の1つには、10年ごとの定期点検をおこなうこととあり、そのためには床下を点検する入り口が必要です。
床下収納は、収納ボックスを取り除けばそのまま床下点検口としての役割を果たすので、別途点検口を作らずに済みます。
普段の生活で床下を確認することはほとんどありませんが、いざ漏水や建物の傷み具合を確認したいときに、あると便利です。
湿気と虫の侵入だけではないデメリット?強度問題とは?
設備のメリットだけでなく、デメリットも正しく知れば、暮らしやすい家とはどういうものかを、より具体的に考えられます。
キッチンの床下収納の主なデメリットは、構造的にどうしても溜まりやすい湿気と、そこから発生するカビや虫です。
梅雨の時期は湿気が溜まりやすいので、片付けておいた食材が腐ってしまう可能性があり、収納するものには気を付けたほうが良いでしょう。
床下収納を1階に作った場合には、食材のにおいで虫が寄ってくることも考えられ、湿気と虫への対策は必須です。
また、収納スペースを作ることでその上部の床の強度が、ほかの部分に比べて低下する強度問題も考えられます。
歩くたびに床鳴りがしたり、ほかの部分よりも早いペースで補修や交換が必要となる可能性もあるでしょう。
キッチンの床下収納の注意点!入れてはいけない物とは?
余分にスペースがあると思うと、つい何でも片付けてしまい、どこに置いたかわからなくなったり賞味期限が切れたりします。
そのようなことにならないよう、キッチンの床下収納を使用する際には、次の3つの注意点を意識しましょう。
収納する荷物の注意点!これを入れてはいけない!
自分の足元よりも低い位置の収納スペースであり、冷気や湿気が溜まりやすい空間であることを考えると、おのずと収納するべきではないものがわかります。
賞味期限の短いもの、普段からよく使うもの、持ちにくいものや重いものなどは、床下収納に適していません。
目に付きにくい場所なので、片付けたことを忘れてしまう可能性が高く、賞味期限の短いものは置かないほうが良いでしょう。
また、普段からよく使うものは出し入れの際に手間がかかるので、床下よりもパントリーや手の届きやすい場所のほうが使い勝手が良くなります。
持ちにくい形状のものや重量のあるものは、出し入れの際に腰や膝に負担がかかることから、おすすめはしません。
しかし、人によって重い軽いの感覚は異なるので、どこまでならという線引きは自分や家族が負担でない範囲を見極めましょう。
湿気対策は必須!効果のある3つの対策とは?
デメリットにあるように湿気が溜まりやすい場所にあるので、湿気対策をしておかないと、すべてのものがカビだらけになってしまいます。
効果的な湿気対策の1つ目は収納ボックスに新聞紙を敷くことで、新聞紙が湿気を吸い取ったころに交換すると、湿気が溜まるのを防いでくれます。
2つ目は除湿剤を入れることで、こちらは新聞紙よりも効率よく湿気を取り、交換時期も長いので作業が負担になりません。
3つ目の湿気対策は何かをするのではなく、収納するものを減らすことで、空気の循環を良くして湿気を溜めさせない工夫です。
この方法であれば、収納するものを増やしすぎなければ良いだけなので、3つの湿気対策のなかでもっとも簡単にできます。
蓋付きの小分けボックスを活用したホコリ対策!
たとえ蓋があっても、床の下にあることでホコリが溜まりやすい構造になってしまうのが床下収納の特徴です。
ホコリはいつの間にか入り込んでいるため、丁寧に掃除をしていても収納スペースの片隅にホコリは落ちているでしょう。
ホコリを入れないというのは難しいので、ホコリが荷物に付かないようにする対策をするのがおすすめです。
蓋付きの小さなボックスがあれば、荷物を種類別に仕分けることもでき、ホコリも荷物に直接付くのを防げます。
小分けボックスの蓋に、品名や収納時期を記入しておけば、上から見ただけで何が入っているか一目瞭然です。
まとめ
今回は、床下収納のあるキッチンについてと設置のメリットや注意点をご紹介しました。
収納スペースの少なさに不安があれば、床下にスペースを拡大する床下収納はおすすめです。
メリットがある反面、注意点もあるので設置する際はよく検討してみてください。
シルバシティ スタッフブログ編集部
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