現在土地や物件を購入検討のかたは、なにかと知っておくことが多く、大変な思いをされているのではないでしょうか。
なかには、用途地域という単語がありますが、どういうものか把握していないかたも多くいます。
ここでは用途地域とはなにか、その特徴などを解説していきますので、参考にしていただけると幸いです。
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まず、用途地域とはなにかを解説していきます。
これは、計画的な市街地を形成するために、用途に応じて13地域に分けられた場所のことになります。
場所ごとに建てられる建物などに制限があるので、住み心地をよくするためのものになります。
たとえば、住宅のとなりに大きな商業施設を建ててもよいということになると、その住宅に住んでいる人はほぼ常に大きな音に悩まされることとなります。
ほかにも、工場や作業場の近くに住宅地があったりすると、大型トラックが入りにくかったり、子どもが多くて安全に作業がしづらくなるといった問題も発生してきます。
このように、建物ごとに用途や目的が違うので、ある程度場所ごとに区別する必要がある、そのための用途地域となっています。
都市計画法について
国は都市の安全な発展のために、都市計画法を定めています。
具体的には、都市計画を進める場所と、それ以外の場所を区別しています。
都市計画区域、都市計画区域外、準都市計画区域の3つに分けられており、それぞれ、町を計画的に発展させていくエリア、人があまり住んでいないので、あまり計画を進めないエリア、そして人があまり住んでいないけど、重要なので制限を設けるエリアの3つに分けられています。
人があまり住んでいないエリアというのは、山や森に当たる部分で、これらはあまり触らないようになっています。
都市計画区域には全人口の93%が住んでいると言われており、何よりも優先して都市化が進められる場所になります。
準都市計画区域では、都市計画区域外ではあるものの、都市的な土地の利用をされている場所になるので、無秩序に区域内に建物を建てることは禁止されています。
このように、さまざまな目的のために区域がわけられていて、好き勝手に建物を建てられないようになっています。
住居系の土地の用途地域とは
この地域は、主に3つの区分にわけられています。
それぞれ、住居系、商業系、工業系という分け方をされています。
住宅に関する分け方をされたものは、主に良好な住環境を整えるために区域されている土地のことになります。
建物を建てることはできますが、営利目的の施設や工場などの建設にはある程度の制限や条件が設けられています。
商業系というのは、店舗や営利目的の施設、オフィスなどの施設を建設するための制限がゆるくなっている場所のことです。
大規模なものまでさまざま建てることができるので、商売をおこなうのに特化されています。
一応、家を建設することもできますが、本来家を建てるため場所ではないので、さほど良好な住環境は得られないと思っておいたほうがよいでしょう。
また、工業系というのは、営利目的の施設や工場、倉庫などを建てることができます。
家を建てるには少々不向きな地域と言えるものになっています。
場所によっては、家を建てることを禁止されている地域もあります。
住居系用途地域の種類
種類はさまざまあり、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域など、さまざまな種類と呼び方があり、その数は8つにわかれています。
上から順番に規制が厳しくなっており、第一種は第二種よりも規制が厳しいという特徴があります。
低層住居専用地域に関しては、娯楽施設は完全に建設不可能の制限がかけられており、住むにはとてもいい環境が整っているといっていいでしょう。
第一種低層住居専用地域は、小規模な住宅、学校、診療所などを建設することができます。
高さ制限によって、最大でも12mまでの高さの建物までしか作れません。
第二種低層住居専用地域は、コンビニなどの小規模な店舗の建設が認められている地域になっています。
コンビニなどをよく利用するというかたであれば、こうした場所のほうが住みやすいかもしれません。
第一種中高層住居専用地域は住宅だけでなく、大学や病院、中規模な飲食店などが建設される場所になります。
ある程度便利な街並みです。
第二種中高層住居専用地域は、第一種中高層住居専用地域に加え、ある程度の大きさのオフィスビルなどのオフィスの建設が認められる場所になります。
第一種住居地域になってくると、大学や病院に加え、ホテルなどの建設も認められるようになってきます。
高さの制限がないので、大きなマンションを建てることも認められています。
高層マンションなどで日当たりの悪い建物があるといった場所も、このあたりになってきます。
第二種住居地域では、パチンコ店やカラオケ店などの、ある程度の騒音が想定される営利目的の施設の建設も認められています。
準住居地域は、パチンコ店やカラオケ店だけでなく、小規模な工場や自動車修理工場の建設が認められるところになってきます。
田園の場合は、農地や農家関連の建物を建設することができ、家や物件との両立がなされている地域になります。
商業系と工業系の土地の用途地域とは
商業系と工業系にも数多くの区別がされています。住宅系と組み合わせて、合計で13の区別がされているということになります。
それぞれ解説していきます。
近隣商業地域は、住環境を悪化させるおそれのある工場や、危険な工場以外は、ある程度のものを建設することができるところになります。
ただし、キャバレークラブなどの建設をおこなうことはできません。
商業地域になると、近隣商業地域の条件に加え、キャバレークラブの建設も認められています。
工業系の土地のなかの、準工業地域には、危険な工場以外であればある程度自由に工場を建てることができるところになります。
危険性が高い工場は建てられないなどの制約はあります。
工業地域にかんしては、どんな工場でも建てることができるという特徴があります。
ただ、学校や病院、ホテルなどの建設をすることは認められません。
騒音が前提となってしまうので、病院などの施設との両立は難しくなるためでしょう。
工業専用地域は、工業の促進をするための場所になります。
どんな工場でも建設することが可能になっていますが、工業地域と同じく、学校や病院、ホテルなどの施設を建設することはできません。
このように、それぞれの場所ごとに特性があり、それぞれの役割をもっているので、家を建設する際は、ある程度の利便性を求めるか、一切ほかの建物がない場所を選ぶのか、考えていく必要があります。
まとめ
ここまで、土地の用途地域とはなにか、それぞれの特徴はどのようなものかご紹介してきました。
好き勝手に建設してしまっては、さまざまな人が迷惑をしてしまうのでこのような区別がされています。
自身が家や物件を建てるのであれば、どのようなところに建てたいか、その参考になったかと思います。
まずは周りの環境はどうなっているのか、よく確認しておきましょう。
具体的な場所が決まったら、実際に内覧に行ってみて、実際の場所の様子を確認しておくのもよいと思います。
その町ごとで住みやすさなどはやはり変わってくるものなので、実際に住んでいる人の声を聞いてみるのもおすすめです。
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