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建売住宅の購入で資金計画を立てる際は、毎月の住宅ローンの返済額だけに着目してしまうかもしれません。
けれども、建売住宅は購入後にさまざまな維持費がかかるので、その支払いに備えておく必要もあります。
そこで今回は建売住宅の購入をご検討中の方に向けて、維持費の種類や平均金額、出費を抑える方法などをご説明します。
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建売住宅にかかる維持費を理解しよう①維持費のおもな種類とは
建売住宅の維持費には、多くの種類があります。
そのため、維持費の種類や金額、発生頻度などを知らないと、支払いに困ってしまうかもしれません。
そこで、始めに維持費にはどのような種類があるのか、把握しておきましょう。
維持費の種類1:税金
不動産を所有していると、固定資産税が毎年課税されます。
固定資産税は1月1日時点の所有者に課せられ、税額は「固定資産税評価額×標準税率(1.4%)」で算出されます。
固定資産税評価額は各市町村によって定められ、土地は時価の70%ほど、家屋は新築工事金額の50~60%ほどになることが一般的です。
また、購入した建売住宅が市街化区域内にある場合は、都市計画税も課税されます。
税額の算出方法は、「固定資産税評価額×標準税率(最大0.3%)」です。
なお、固定資産税と都市計画税には軽減措置があり、要件に該当すると税額の負担を減らすことができます。
維持費の種類2:修繕やメンテナンスの費用
建売住宅は築年数が経つにつれて劣化するので、長く住むためには適切な修繕やメンテナンスが必要です。
5~10年ごとに外壁や屋根の塗装、シロアリ対策の防蟻処理などをおこなったほうが良いでしょう。
築年数が10年を超えると、給湯器やガスコンロなどの設備に不具合が生じ、修理や交換が必要になるかもしれません。
キッチンや浴室などが古くなると、リフォームが必要になるケースもあります。
維持費の種類3:保険料
保険の加入は基本的に任意ですが、建売住宅を購入したら万が一の事態に備えて加入したほうが良いでしょう。
住宅のおもな保険は火災保険と地震保険の2種類で、加入率が高いのは火災保険です。
火災保険は火事だけではなく、落雷や風水害、外部からの衝突や盗難など、選択次第でさまざまな補償を受けることができます。
ただ、補償対象を増やすと保険料が高くなるので、必要なものを選択することがポイントです。
そして、地震保険は地震による損壊や火災などの損害を補償する保険です。
地震保険は火災保険の付帯保険なので、単独で加入することはできません。
地震保険に加入したい場合は、火災保険に加入しなくてはならないのです。
保険が増えると費用の負担が大きくなりますが、火災保険では地震による火災などの被害は補償されません。
ですから、地震に備えたい場合は地震保険に加入しましょう。
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建売住宅にかかる維持費を理解しよう②維持費の平均金額とは
建売住宅にかかる維持費にはさまざまな種類があるので、それぞれどのくらいの金額がかかるのかを把握することも大切です。
そこで、先述した維持費の平均金額を確認しておきましょう。
建売住宅にかかる維持費の種類ごとの平均金額とは
固定資産税と都市計画税は、土地と建物のそれぞれに課税され、先述の式で計算します。
ただし、住宅のある土地には軽減措置が適用され、税金の負担が軽くなるので覚えておきましょう。
住宅がある土地の200㎡までの部分の評価額は、固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1になります。
200㎡を超える部分の評価額は、固定資産税が3分の1、都市計画税が3分の2です。
また、新築住宅にも軽減措置があり、一戸建ては3年間にわたり税額が2分の1に軽減されます。
以上をふまえると、一般的な広さの建売住宅の固定資産税は12~16万円ほど、都市計画税は3~5万円ほどが平均であると考えられます。
修繕やメンテナンスの費用は、外壁と屋根の塗装が100~150万円ほど、防蟻処理が10~15万円ほどです。
給湯器の交換には20万円ほど、キッチンや浴室のリフォームにはそれぞれ100万円ほどの費用がかかります。
火災保険料は補償内容などによって変わるので、一概には言えませんが、10年間で12万~35万円ほどが目安です。
地震保険料も、建売住宅がある地域や建物の構造などによって金額が変わり、目安は1年間で1~3万円ほどです。
建売住宅にかかる維持費の1年間の平均金額とは
それぞれの維持費にかかる金額の目安がわかったら、1年間にかかる平均金額を計算してみましょう。
●固定資産税と都市計画税:15~20万円
●外壁と屋根の塗装:10万円(10年に1回、100万円とする)
●防蟻処理:2万円(5年に1回、10万円とする)
●給湯機:1万3,500円ほど(15年で交換、20万円とする)
●保険料:4万円(火災保険が10年で20万円、地震保険が1年で2万円とする)
以上を合計すると、建売住宅にかかる維持費の1年間の平均金額は32万~37万円ほどになります。
さらに、キッチンや浴室のリフォームをする場合は、それぞれ25年に1回で費用が100万円とすると、1年間に4万円ずつの維持費が加わります。
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建売住宅にかかる維持費を理解しよう③維持費を抑える方法とは
建売住宅にかかる1年間の維持費は、30~40万円ほどであることがわかりました。
ただし、これは平均的な金額であり、場合によってはさらに多くの費用がかかるかもしれません。
1年間にかかる維持費をできるだけ減らすためには、維持費を抑える方法を覚えておきましょう。
維持費を抑える方法1:メンテナンスや補修を適切におこなう
維持費を抑えるためには、適切なメンテナンスや補修が大切です。
その理由は、メンテナンスや補修を怠ると、修繕費などがかさむ可能性があるからです。
たとえば、外壁や屋根の塗装には日光などから建物を守る効果がありますが、年月が経つとその効果は薄れます。
そのため、定期的に塗装をしないと劣化が早まり、修繕が必要になるかもしれません。
また、補修が必要な箇所を放置していると、被害が拡大して大掛かりな修繕が必要になり、多額のお金がかかってしまう可能性があります。
ですから、住宅のこまめなチェックを心がけ、おかしいと思ったときは早めに点検を依頼しましょう。
維持費を抑える方法2:耐久性の高い資材を使った建売住宅を選ぶ
建売住宅に耐久性の高い資材が使われていると、メンテナンスの頻度が減り、維持費を抑えることができます。
近年は、汚れにくくて耐久性の高い外壁材や建具が増えており、外壁材のなかにはメンテナンスフリーのものもあります。
資材のグレードが上がると建売住宅の購入費用が高くなりますが、メンテナンスにかかる費用を考えると、結果的にはお得かもしれません。
ですから、購入後の維持費を抑えるためには、資材にも着目して建売住宅を選びましょう。
維持費を抑える方法3:火災保険は必要な補償だけを付ける
先述のとおり、火災保険にはさまざまな事態に対する補償を付けることができます。
けれども、補償内容を増やすと保険料が高くなるので注意が必要です。
補償が多く付いていると安心ですが、必要な補償をしっかり吟味すると、維持費の削減につながります。
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まとめ
建売住宅を購入するときは、毎年の維持費がかかることを忘れないようにしましょう。
1年間にかかる維持費の目安は、30~40万円ほどです。
毎年発生しない維持費は1回の金額が高額になる可能性があるので、必要になる時期に備えて積み立てておきましょう。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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