立地や間取りなど、条件が気に入った物件がエレベーターなしの中古マンションだった場合、購入に踏み切れない方は少なくないでしょう。
エレベーターなしの中古マンションは、意外かもしれませんが多く存在します。
この記事では、エレベーターの設置基準とはなにか、エレベーターなしの中古マンションのメリット・デメリットをご紹介します。
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エレベーターなしの中古マンション購入!エレベーター設置基準
マンションを建築するときは建築基準法の規定を守る必要があり、エレベーターに関しても法律によって設置基準が定められていることをご存じでしょうか。
建築基準法によるエレベーターの設置基準を見ていきましょう。
高さ31mを超える建物はエレベーターの設置が必須
建築基準法では、高さ31mを超える建築物には非常用の昇降機、つまりエレベーターを設置することが定められています。
非常時とは、火災が発生したときの消火や救出活動を想定していて、緊急のときに活用されます。
高さ31mとは、マンションの階数で表すとどのくらいなのでしょうか。
一般的なマンションの1フロアの高さは3〜4m程度なので、階数で示すと7〜10階あたりが高さ31mです。
天井高によって31mに達する階数が異なるので、マンションによって同じ4階建てのマンションでもエレベーターがあるところとないところがあるというわけです。
6階以下のマンションやビルにはエレベータの設置義務はなく、階段で昇降しなければならないので、引っ越し先を選ぶときは気を付けましょう。
国土交通省は3階以上のマンションにエレベーターの設置を推奨
高齢化社会が進むにあたり、国土交通省は1995年に「長寿社会対応住宅設計指針」を打ち出し、31m以下の建築物にもエレベーターを設置するように呼びかけています。
国土交通省の設置基準は法的な効力を持つものではありませんが、6階以上の高層住宅にはエレベーターの設置を促すとともに、3〜5階の中層住宅にも設置を推奨しています。
そのため、1995年以後に建てられた中古マンションには、中層マンションであってもエレベーターが設置されていることが多いので、建物の建築年月に注目してみましょう。
老人ホームや介護施設は3階以上が設置義務
建物の使用目的によってエレベーターの設置基準が異なることも頭に入れておきましょう。
老人ホームや介護施設など、建物に居住する方の歩行が不安定だと想定される場合は、より厳しい設置基準が設けられています。
国土交通省の「高齢者の居住の安定確保に関する法律」によって、高齢者向けの共同住宅の設置基準は3階建て以上と定められています。
エレベーターの有無は居住者の暮らしに大きな影響を与えるため、設置基準は建物の目的や利便性に応じて異なることを理解しておくと良いでしょう。
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エレベーターなしの中古マンションのメリットとは
エレベーターなしの中古マンションと聞くと、ネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、意外なメリットがあるのでご紹介します。
固定費が安くなったりご自身の健康維持に繋がったり、さまざまな恩恵があることに目を向け、エレベーターなしの中古マンションを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
メリット①メンテナンス費用が安い
エレベーターは設置費用や定期的な点検や修理など、メンテナンス費用がかかります。
エレベーターを維持管理するための費用は、住民から管理費という名目で徴収しているケースが多く、エレベーターがあるマンションに住む場合は固定費が高額になるでしょう。
たとえ1階や2階に住んでいてエレベーターを使用していなくても、一律で徴収されているということは頭に入れておきましょう。
老朽化で修繕が必要になった場合は、追加で修繕積立金が請求されるかもしれません。
その点、エレベーターなしの中古マンションであれば、エレベーターにかかるメンテナンス費用が不要なので、固定費が安く済むでしょう。
月々数千円の節約ができると考えると、エレベーターなしのマンションに住むことは合理的ではないでしょうか。
メリット②家賃が安い
エレベーターなしの中古マンションは高層階になればなるほど、入居希望者が減ります。
高齢者や足が不自由な方など、現実的に住むことが難しい方は一定数いらっしゃるため、大家さんや管理会社が家賃を安く設定していることがあります。
立地や条件が良い中古マンションに相場より低い家賃で住めることはメリットと言えるでしょう。
メリット③運動不足が解消される
エレベーターなしの中古マンションに住むと、必然的に階段を昇り降りするので、習慣的な運動になるメリットがあります。
普段、オフィスワークや車移動で、運動不足を気にしている方も多いのではないでしょうか。
エレベーターなしの中古マンションであれば、階段昇降をせざるを得ないため、運動不足の解消やダイエット効果が期待できます。
マンションにエレベーターがあるとどうしても利用してしまうので、あえてエレベーターなしの物件を選ぶ方は少なくありません。
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エレベーターなしの中古マンションのデメリットとは
エレベーターなしの中古マンションにはどのようなデメリットがあるかご紹介します。
毎日の階段昇降以外にも、さまざまな場面でデメリットが生じるため、事前に把握しておくと心構えができるでしょう。
デメリット①引っ越しのときに追加料金がかかる場合がある
エレベーターなしの物件は、引っ越しをするときに作業負担が大きいことから追加料金が発生するかもしれないデメリットがあります。
場合によっては、人員を増やしたり、時間枠を長くとったりするため、階数が上がるにつれて1,000〜2,000円程度の追加料金がプラスされるかもしれません。
入居や退去時の費用負担が大きくなることを頭に入れておきましょう。
デメリット②大きな家具は搬入できない可能性がある
ソファやベットなど、大型家具を搬入する際、エレベーターなしの物件だと階段や踊り場のカーブが曲がりきれずに部屋まで運べない可能性があります。
大きな家具や家電を購入するときは、搬入ルートの幅を通過できるかどうかをしっかりと確認しましょう。
搬入できるとしても、引っ越しと同様に追加料金が発生する可能性があるので、購入前に搬入先の状況を伝えておくと安心です。
もし、搬入するためにマンションまで配達したにも関わらず、部屋まで運べないと返品になってしまうことがあります。
また部屋に搬入ができないことを理由に返品を受け付けていないメーカーもあり、搬入できないにも関わらず買取になってしまうことがあるので十分に気を付けましょう。
デメリット③売却するときに不利である
エレベーターなしの中古マンションを購入するときは、今後売却するときにエレベーターありの物件と比較して買い手が見つかりにくい点を認識しておきましょう。
エレベーターなしの中古マンションはメリットがあるとはいえ、避ける方がいることは事実です。
老後に身体の不調が生じたときの不安や、ベビーカーの利用が困難なことなど、理由はさまざまです。
ただしそのほかの条件が整っていれば売却できる可能性は十分にあるため、売却するときは魅力を最大限にアピールするように心得ておきましょう。
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まとめ
中古マンションの購入を検討している方は、エレベーターの設置基準について理解しておくと物件選びの参考になるでしょう。
エレベーターなしの物件にはデメリットもありますが、費用面や健康維持のメリットもあります。
現在の状況やライフプランに合わせて、物件選びをおこないましょう。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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