マンションを選ぶ際は、部屋の間取りや収納スペースの数と広さ、駅からの近さなどをチェックしますよね。
しかしよく挙げられる条件以外にも、事前にチェックしておいたほうが良いポイントはたくさんあり、暮らし始めてから使いにくさやデメリットに気が付くケースも多いです。
なかでも盲点となりやすいのが、マンションの共用廊下が「外廊下か内廊下か」というポイントです。
この記事では、外廊下と内廊下とはどんな廊下なのか、それぞれのメリット・デメリットや、どんな方が向いているのかをご紹介いたします。
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マンションの外廊下・内廊下とは?
マンションでは、建物の入口から各部屋への玄関までは共用廊下で繋がっていますが、共用廊下には「外廊下」と「内廊下」の2種類があります。
マンションの外廊下とは?
外廊下は築年数の古い昔ながらの構造のマンションに多く見られる種類で、外に面して設置されています。
部屋の玄関を出るとすぐ外気に触れられる開放的な造りであり、外廊下を採用しているマンションは各住戸が同じ方向に配置されているのが特徴です。
建物がどの方角を向いているかによって違いはありますが、玄関が外に面しているため、暗くなりがちな玄関やその周辺の居室に日が入りやすい構造と言えるでしょう。
外廊下のマンションは広く普及しているため、お部屋探しの際に選択肢が多い点が特徴です。
マンションの内廊下とは?
建物の外部に面した外廊下とは違い、内廊下は建物の内側に設置されています。
内廊下に絨毯などを敷いているマンションも多く、ホテルのような高級感が特徴です。
建物の内側にあるため、天気が良くない日に部屋の玄関を出てすぐに雨に濡れたり、強風に吹かれたりする心配がありません。
また建物の内側に廊下があると外部から廊下に虫が侵入しにくいため、室内への虫の侵入リスクも軽減されます。
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マンションの外廊下・内廊下のメリット・デメリットとは?
以上のように、マンションの外廊下と内廊下はそれぞれ異なる特徴がありますが、使いやすいかどうかを住み始める前に知ることができたら嬉しいですよね。
ここでは実際の住み心地が事前に分かるように、外廊下と内廊下のメリット・デメリットをご紹介いたします。
外廊下のメリット
先述したとおり、外廊下は玄関を出てすぐが外になっているので、北向きなどに配置されることが多い玄関側でも明るいのが大きなメリットです。
災害時にすぐに外に出られる点もメリットで、火災が発生した際でも、1階ならば廊下の壁を乗り越えてすぐに外部に避難できます。
2階以上であっても、外廊下とベランダの2方向の避難経路が確保できるので、救助されやすいといえるでしょう。
外廊下の構造上、廊下部分に煙が充満することも少ないので、逃げ遅れる可能性も低いです。
また外廊下は、建物の外にあるため、メンテナンスや定期的な修繕をおこないやすく、日中は日差しがあるので、廊下を照らすライトも必要ありません。
そのためマンションのメンテナンスコストを抑えやすく、定期的なメンテナンスが見込めるのも、外廊下のメリットといえるでしょう。
外廊下のデメリット
一方で、外廊下は内廊下と比べて防犯性が低いことがデメリットとして挙げられます。
なぜなら廊下が外に面しているということは、外からも廊下を見ることができ、さらに侵入の可能性もあるからです。
外から各部屋の玄関が丸見えになってしまうため、不特定多数の方に自分がどの部屋に住んでいるか、外出しているかなどを知られてしまう可能性があります。
またオートロックのマンションだったとしても、外廊下から侵入されてしまうことも考えられるため、防犯面においては不安が残るといえるでしょう。
また部屋の玄関を出るとすぐ外に面しているため、雨風が玄関に入り込んでしまうのもデメリットといえます。
内廊下のメリット
内廊下のマンションのなかには、照明や絨毯を使用し、おしゃれで高級感のある雰囲気を演出している物件もあります。
絨毯を敷いた内廊下はクッション性が高いため足音が響きにくく、近隣に迷惑とならない点がメリットです。
また風雨にさらされないため、内廊下にある設備が劣化しにくく、綺麗な状態を長期間維持しやすいというメリットもあります。
綺麗な状態を維持しやすいマンションは、資産価値が低下しにくく、資産としての魅力も高まります。
外廊下ではデメリットだった防犯性も、内廊下なら外側から侵入されたり、見られたりする心配がありません。
内廊下のマンションは、女性や子どもでも安心して暮らしやすい環境だと言えるでしょう。
内廊下のデメリット
内廊下の構造はプライバシーを保護しやすい点がメリットではありますが、その閉鎖性が防災面においてはデメリットとなります。
火災発生時に外部に逃げようと思っても、廊下も建物の内側にあるため煙がこもりやすく、廊下を避難経路として使用できない可能性があります。
また閉鎖性がある点は災害などの緊急時のみならず、日常生活でもにおいや湿気がこもるなどのデメリットをもたらすかもしれません。
換気システムが十分でなければ、各部屋のにおいが廊下に流れ込む可能性もあるでしょう。
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外廊下・内廊下それぞれのマンションに向いている方の特徴とは?
以上のように、マンションの外廊下・内廊下にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、どちらのほうが自分の暮らしに合っているのか、気になるのではないでしょうか?
ここではお部屋探しの際に悩まずに済むように、外廊下に向いている方・内廊下に向いている方それぞれの特徴をご紹介いたします。
外廊下のマンションが向いている方の特徴
明るく開放的な雰囲気や、災害などがあった際にすぐに逃げられる安全性を求める方、管理費などの経費を抑えたい方には、外廊下のマンションが向いています。
外廊下は玄関側から外気を取り込むため、通気性や採光性もあり、開放的な造りになっています。
外に面している廊下にまでプライバシーを求めないのであれば、外廊下のマンションのほうが、明るい住まいを叶えられるでしょう。
また外廊下は定期的なメンテナンスや修繕をおこないやすいので、管理費を抑えられる傾向にあります。
くわえて災害があっても逃げ道を確保しやすく、いざというときにはすぐに脱出できるので、住まいに安心感を求める方にもおすすめです。
内廊下のマンションが向いている方の特徴
内廊下のマンションに向いているのは、プライバシーを重視する方や、住まいに高級感と快適性を求める方です。
内廊下はマンション内部にあるため、防犯性が高く、プライバシーも保護することができます。
不特定多数の方から部屋に入る姿を目撃される心配がないので、女性や子どもだけの外出でも安心できるでしょう。
また設備の整った内廊下は、ホテルで暮らしているかのような雰囲気を作り出し、ささやかながら普段の生活に高級感を添えてくれます。
なかには内廊下に空調システムを導入している物件もあり、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしを叶えられるでしょう。
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まとめ
マンションの共用廊下には、外廊下と内廊下の2種類があります。
外廊下は住まいに開放感が生まれ、災害時に避難しやすいほか、メンテナンスがしやすいのが特徴です。
一方で、内廊下は防犯性やプライベート性が高く、専有部だけでなく共用部にも高級感や快適さを求めることができます。
ただし外廊下は防犯性、内廊下は災害時の避難のしにくさなど、それぞれにデメリットもあります。
マンションを選ぶ際は、室内のことだけでなく、廊下の向き不向きにも視点を向けて、自分に合った住まいを選ぶようにしましょう。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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