物件情報を見ていると、古家付きの事故物件を目にする場合があります。
今回は古家付きの事故物件とは何か、購入によるメリットはあるのかを解説します。
また、購入する場合の注意点にも触れているので、現在家を買いたいと考えている方は参考にしてみてください。
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古家付きの事故物件とは
そもそも古家付きの事故物件とはどのようなものなのでしょうか。
以下で詳しく見てみましょう。
事故物件とは
そもそも事故物件とは、心理的瑕疵のある不動産を指します。
瑕疵は「欠陥」と呼ばれるケースも多いため、建物に傷がついている、劣化しているなどの瑕疵をイメージしてしまいがちです。
しかし、心理的瑕疵とは「物件に対して心理的に大きな抵抗を覚えてしまう要素」がある物件に対して使われる言葉なのです。
たとえば一般的には、自殺や他殺などが挙げられます。
もしも一戸建てで殺人事件が起こっていた場合、たとえその住まいがキレイだったとしても、実際に住むとなると抵抗を覚えてしまう方がほとんどでしょう。
このような特徴のある物件は、心理的瑕疵がある住まいとして扱われてしまうのです。
ただし、何が心理的瑕疵として分類されるのかは、法律によって決められているわけではありません。
心理的ダメージを受ける要素は人によって異なるからです。
告知義務
基本的にこのような物件を売却する場合、売主は買主に対して告知義務があります。
たとえば殺人事件が起こっている場合、その事実を偽って売却するのは違反行為となり、ペナルティが課せられるのです。
どれだけ都合の悪い事実でも、買主に対して正直に伝えなくてはなりません。
しかし、告知義務があるといっても、心理的瑕疵のある物件だと伝えてしまうと、多くの方は物件を積極的に購入しようとはしないのです。
物件を売るためには、買主となる方にとってメリットになる要素がないと難しくなります。
古家付きとして売却する
こうした問題を解消するための策として、「古家付き事故物件」として売却する方法があるのです。
古家付き事故物件は、あくまでも土地をメインとして市場に出し、古家はそのおまけのような状態として扱います。
このようにして売却すると、土地を購入したいと考えている方に注目してもらいやすくなるのです。
もちろん心理的瑕疵が気にならない方にも注目されるため、市場ではある程度の物件が流通しています。
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古家付きの事故物件を購入するメリット
一見すると古家付きの事故物件にはメリットがないように思われます。
以下では利点について解説していきます。
相場よりも安い
大きなメリットとして、市場での相場よりも価格が安い点が挙げられます。
先述したように、事故物件は一般的に心理的瑕疵があるため、デメリットがある不動産として扱われるケースが多いです。
少なくとも、積極的に心理的瑕疵がある物件を探して購入しようとする方はほとんどないでしょう。
そのため、不動産市場において、物件を売却するためにさまざまな工夫がおこなわれます。
そのうちの一つが、相場よりも価格帯を下げる方法なのです。
不動産を買うためには、高額な資金が必要となります。
住宅ローンを組んだり、親族から購入資金を援助してもらう方がいるほど、大きな買い物となります。
だからこそ、相場よりも価格帯を下げると、物件を購入したいと考える方が少なからず現れるんです。
かかるお金を削減できれば、他の用途に資金を使えるようになるため、選択肢も増えます。
とくに「心理的瑕疵があってもあまり気にならない」と感じている場合は、購入価格が下がるのはとても大きなメリットになるでしょう。
資産性がある
意外にも古家付き事故物件は、賃貸物件として利用できる可能性があります。
たとえば物件の品質が高く、心理的瑕疵があるマイナスポイントを除けば、魅力的な建物と感じる場合は、入居者が集まるケースが多いです。
もちろん心理的瑕疵が気になる方もいますが、この場合は周辺にある賃貸物件よりも家賃を下げると、入居者が集まりやすくなります。
また、立地が良い、周辺環境が優れているなどの特徴がある場合も、一定の収益性が期待できるでしょう。
とくに駅から近い物件の場合、通勤通学に便利なため、交通アクセスを重視している方にとって需要があります。
近くにスーパーマーケットが多く、買い物がしやすい物件も人気です。
こうした特徴がある場合は、賃貸物件として活用するだけで、それなりの収益を得られるでしょう。
雰囲気が悪い場合は事前にリノベーション・リフォームなどをおこない、おしゃれな物件に変える方法もあります。
見た目による印象によって、最初に与えられる印象が大きく変わるので、可能な限りの対策をして資産運用をするのがおすすめです。
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古家付きの事故物件を購入する注意点
古家付きの事故物件は決してマイナスポイントばかりではありませんが、購入する際には注意点もあります。
以下で詳しく見てみましょう。
ストレスの要因になる場合も
心理的瑕疵が気にならないと思って購入しても、後々ストレスの要因になる場合があります。
もともと霊感がある方は、とくに注意が必要です。
気配がする、気になって眠れないなど、生活に悪影響を及ぼすかもしれません。
ただし、必ずしもこうしたストレスが発生するとも言い切れず、住む方や住環境によって左右されます。
物件を買って後悔しないためには、心理的瑕疵によるストレスを十分考慮しなくてはなりません。
売主は告知義務によって物件情報を正直に伝えてくれているはずです。
それらの情報を細かくチェックしたうえで、物件の内見を必ずおこないましょう。
そのうえで「この家に住んでも問題ないか」「資産運用ができるか」など、明確にイメージしてみてください。
費用とのバランスを考える
心理的瑕疵がある物件は、少なからずデメリットがあるものです。
そのため、費用とのバランスを見ながら取引を考えましょう。
もしある程度の予算があるのなら、別の物件を買ったほうが良い場合もあります。
反対に、瑕疵が気にならず、物件を買う際のコストを抑えたい場合は、このような物件を視野に入れても問題ないでしょう。
また、売却をする場合は注意が必要です。
物件を買ったときにかかった価格よりもさらに下がるため、あまり収益を得られない可能性があります。
資産運用をする場合は一定の収益を得られる可能性がありますが、そのまま売る場合はあまり期待できません。
新築のように暮らせる場合も
快適に生活したい場合は、リフォームやリノベーションをおこなう方法もあります。
賃貸物件として運用する場合も同様ですが、雰囲気を変えるだけで印象が変わり、快適な暮らしができる環境が整うのです。
ただし、当然ながら工事には費用がかかります。
とくに古家の場合、築年数が経過していると本格的なフルリフォームが必要になるケースもあるでしょう。
劣化状態が激しい場合は、さまざまな工事が必要になるため、ある程度の予算が必要です。
工事にかかる費用を考えると、他の物件を購入したほうがお得な場合もあります。
もし気になる古家付きの事故物件がある場合は、コンディションを確認したうえで、どのような工事が必要になりそうかを考えてみてください。
そのうえで物件を買うかを考えれば、後々になってトラブルに発展するリスクが少なくなるでしょう。
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まとめ
古家付きの事故物件は、相場よりも安価に販売されている傾向があります。
コストを削減したい方にとっては、メリットに感じられる要素もあるでしょう。
ただし、心理的瑕疵がある物件なので、費用とのバランスを考慮してください。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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