住む家を決めるときに、お墓が近くにあると抵抗感を感じる方は多いです。
不動産の市場価格は需要と供給のバランスによって変動するため、多くの方が「この場所はちょっと…」と感じる場合でも本人が良ければかえって好条件になる可能性があります。
本記事では、お墓近くの物件に住むメリットとデメリットをお伝えしたうえで、物件選びのポイントを解説します。
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お墓近くの物件に住むメリット
お墓と聞くと、不吉さや縁起の悪さから心霊現象が起きるのでは?と不安に感じる方も多いでしょう。
ただし、お墓に対するスピリチュアルな捉え方は個人差が大きく「死の空気感が漂っている」とネガティブに感じる方がいる一方で「仏様が守ってくれる」とポジティブに感じる方もいます。
全体的には、できればお墓の近くを避けたいと考える傾向にあるからこそ、一般的な土地と比べていくつかのメリットがあります。
お墓の近くに住むメリットは、閑静で自然豊かな場所が多い・地盤が安定・価格が安いの3点です。
まず、墓地や霊園の近くは都心から少し離れて静かで自然に囲まれた場所に佇んでいるケースが多いです。
お盆などの催しがある時期は外から多くの方が集まって賑やかになりますが、基本的には自然に囲まれて都会特有の喧騒を避けられます。
マイホームを購入したあとによくあるトラブルのひとつは、騒音です。
周辺地域が便利であればあるほど人の数が増えたり、自然が少ない環境では近隣との距離が近くて生活音が耳に入りやすかったりします。
できる限り静かな環境で生活したいと考える方には、お墓近くの土地がおすすめです。
続いて、お墓や霊園は先祖代々引き継がれているもので、何十年・何百年と同じ場所にあるため、地盤が安定している証でもあります。
とくに日本は地震・津波・台風などの自然災害にさらされやすい地形をしているからこそ、これからマイホームを購入するのであれば地盤重視の土地選びは重要項目といえるでしょう。
マイホームを購入しようとしている土地の近くに古い墓地や霊園があれば、自然災害があっても耐え抜いてきた地盤のしっかりした場所であると判断できます。
長期的に安心安全な住環境を確保したいのであれば、あえてお墓近くの物件に住むのも一理あります。
最後に、どんなにメリットがあると言えど「墓地の近くには家を建てたくない」と考える方が一定数いるため、一般的な不動産の市場価格よりも低価格で売り出されている傾向です。
実際に賃貸物件をみても、お墓近くの物件は周辺の類似物件と比べて初期費用や家賃が安いです。
土地に関しては、お墓は嫌悪施設に該当するため、一般的な土地相場の8〜9割ほどで売り出されています。
お墓に対して抵抗感が少なくメリットを感じるのであれば、初期費用や購入費用を安く抑えられる可能性があるため、物件選びの候補にしても良いでしょう。
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お墓近くの物件に住むデメリット
お墓近くの物件に住むデメリットは、縁起が悪い印象・お寺の騒音・虫の多さの3点が挙げられます。
まず、風水では「お墓=死のエネルギーがある場所」といわれており、ベランダや玄関先からお墓が見えるような物件は縁起が悪いといわれています。
死のようなネガティブなエネルギーがあると、運気が下がったりイライラしたり生活習慣や身体的に悪い影響を与えかねません。
実際にお墓が近くにあるだけでネガティブなエネルギーを吸い取って気分が悪くなってしまう方もいるため、スピリチュアルやオカルト的な部分を信じている方人には不向きな物件です。
ただし、風水でよくないとされているのはベランダや玄関先のみの話であり、玄関やベランダ(窓)からお墓が見えないのであれば問題ではありません。
スピリチュアルやオカルトを信じているものの、やむを得ずお墓が見える物件に住むのであれば、鍵やインテリアの色を明るくするだけで改善されるといわれています。
続いて、お寺とお墓が同じ敷地内にある場合は朝と夕方の1日2回のタイミングで鐘を鳴らす習慣があるため、騒音に感じる可能性があります。
とくに、お寺によっては早朝6時など寝ている時間に鐘の音が響き渡る可能性もあるため、音に敏感な方は要注意です。
都会に住んでいても、車の走行音や線路沿いの電車の音など生活音の問題はあるため、騒音に対してどれほど深刻に捉えるかは個人差があります。
夜勤をしていたり、もともと大きな音が苦手だったりする方は、他の物件も検討しましょう。
最後に、墓地や霊園の近くは自然豊かでのどかさが魅力である一方で、虫が発生しやすいです。
近くに川や池がなくても墓石には水が溜まりやすく、腐敗した水を好む蚊や羽虫が大量に発生して、自宅の洗濯物に虫が寄ってきたり網戸や排水溝から虫が入り込んだりする可能性があります。
さらに、管理が行き届いていないお墓には虫のほかにカラスや野良猫が住み着くケースも多いです。
カラスや野良猫はお墓のお供物を狙い、朝から大きな鳴き声を出したり、周辺地域に糞尿をしたりして景観の汚れや悪臭の問題を引き起こしかねません。
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お墓近くの物件選びのポイント
そもそもお墓近くの土地は嫌悪施設に該当し、工場や下水処理場と同様に買主から敬遠される土地として認定されています。
そのため、まずはデメリットを見たうえでご自身にどれほど影響があるか判断し、メリットが上回るのであれば物件選びに進みましょう。
お墓近くの物件選びのポイントは、お墓が見える位置とお墓の管理状況の2点です。
お墓が近くにある物件に住むのに抵抗がある方は、窓や玄関がお墓に面しているかを確認してください。
風水的にはお墓が近くにあっても問題ないものの、自宅からお墓が目に入るとネガティブなエネルギーと感じ取る可能性があるといわれています。
たとえ、自宅からお墓が見えたとしても家とお墓の間に高い塀を建てたり高い樹木を植えたりするだけで、ネガティブなエネルギーの感じ方は大きく変わります。
風水の考えがすべてではありませんので、実際に内見をしたり土地のある場所に出向いて、ご自身がどのように感じるかを大切にすると良いでしょう。
続いて、お墓近くの物件に対して精神的に不安要素がないとしても、管理が行き届いた墓地であるかは生活環境に大きく影響する可能性があります。
管理が行き届いていない墓地や霊園の特徴として、枯れたお花が放置されている・墓石に苔が生えている・伸びきった雑草があるの3点です。
このように清掃や管理が行き届いていない墓地や霊園には、虫が沸きやすかったり、カラスや野良猫の住処になったりする可能性があります。
とくにカラスや野良猫の対策がされていないお墓の近くに住んでしまうと、自宅や生活環境で糞尿による汚れや悪臭のトラブルに悩まされながら生活しなければなりません。
ご自身で対策をしようとしても、お墓に住み着いている動物がいると住環境を完全に改善するのは困難です。
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まとめ
これからマイホームの購入を検討している方で、お墓近くの土地や物件を気に入ったのであればメリットとデメリットを照らし合わせて決断してください。
お墓近くの物件は土地代が安い傾向にあったり売り出し価格が相場以下だったりするメリットがある一方で、縁起の悪さや管理状況によって住環境に影響するリスクが伴います。
ご自身でも内見や土地のある場所を訪れてみて、墓地や霊園の管理状況や雰囲気から長期的に住むのに適しているかを判断するのが良いでしょう。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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