マンションで近年人気のディスポーザーですが、マイホームへの設置を現在検討している方もいるのではないでしょうか。
そもそもディスポーザーとはどのような設備か、使い方・仕組みはどうなっているのかを一度確認すると、設置の判断を適切にできます。
そこで今回は、ディスポーザーとは何か、機器の使い方・仕組み、設置のメリット・デメリットを解説します。
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マンションで人気のディスポーザーとは
ディスポーザーとは、キッチンに設置される生ゴミ粉砕機です。
機器は排水口の下に設置するため、調理で生ゴミが出たときにすぐ使用できます。
利便性の高さから、現在ではマンションの人気設備となっています。
ディスポーザーの歴史
ディスポーザーとは聞き慣れない名称かもしれませんが、近年に登場した新しい機器ではありません。
1927年にアメリカで生まれた生ゴミ処理機が元になっているといわれています。
アメリカでは1950年代にディスポーザーが普及し、日本国内では1970年代から製造が始まりました。
しかし、ディスポーザーを各家庭で使用するには、一定以上の排水処理能力が必要です。
当時の日本はインフラの性能が不十分だったため、ディスポーザーはあまり普及しませんでした。
しかし、近年はインフラが以前より発達しており、さらにディスポーザー専用の排水処理システムもできています。
この点から、現在ではマンションを中心にディスポーザーが広まりつつあります。
自治体によっては、設置に助成金や補助金を出しているケースがあるほどです。
マンションにおけるディスポーザー
ディスポーザーは暮らしの悩みを解決する便利な機器として注目を集めており、近年の新築マンションにはよく設置されています。
ただし、インフラが発達した現在でも、無制限に設置できるわけではありません。
排水処理に一定の負荷がかかるため、設置にあたっては、専用の排水処理システムを併設するように定めている自治体が多いです。
そのため、ディスポーザー付きのマンションには、専用の排水処理システムがよく見られます。
排水処理システムの設置や管理には費用がかかるため、ディスポーザーは中規模以上のマンションで採用される傾向にあります。
設置にあたって自治体から条件を付けられるケースがある点は、マンションでもそのほかの物件でも注意が必要です。
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マンションでよく見るディスポーザーの使い方・仕組み
ディスポーザーの使い方・仕組みは以下のとおりです。
機器の仕組み
ディスポーザーは、スイッチを入れると機器が回転する仕組みです。
機器の回転にあわせて、内部に入っている生ゴミはミキサーにかけられるように粉砕されていきます。
機器は排水口の下に位置しており、粉砕した生ゴミは下水にそのまま流せます。
そのため、粉砕したものを取り出し、燃えるゴミとして別途捨てる必要はありません。
機器の使い方
機器の使い方に関して、まずは処分したい生ゴミをディスポーザーの内部に入れます。
次に、機器を回転させる前に蛇口から水を流しておかなくてはなりません。
粉砕した生ゴミは、蛇口から出した水によって下水へと流す仕組みだからです。
流す水の量は、1分あたり8L程度が目安です。
十分な水を流している状態で機器の蓋を閉め、スイッチを入れます。
すると生ゴミがその場で粉砕され、水と一緒に下水へと流れていきます。
機器の種類で使い方は変わるのか
ディスポーザーには、連続投入方式とパッチフィールド式の2種類があります。
連続投入方式とは、機器のスイッチが個別に設置されている種類です。
スイッチを入れれば機器が動くため、使用のタイミングは自分で調整できます。
一方のパッチフィールド式とは、機器の蓋がスイッチを兼ねていることのある種類です。
蓋を閉めると、すぐに機器が動き出すことがあるため注意が必要です。
このように機器の種類で使い方に多少の違いが生じますが、パッチフィールド式でもスイッチが別に設置されていることがあります。
具体的な使い方は製品によって変わるため、購入した機器の取扱説明書をよく確認しましょう。
機器の使い方に関する注意点
ディスポーザーは生ゴミをその場で粉砕できるとはいえ、どのようなものでも処分できるわけではありません。
機器の故障や詰まりの原因になる硬いものや油脂類、生ゴミではないものを入れるのはNGです。
機器を故障させる硬いものには、まず貝殻やカニの殻などが挙げられます。
また、繊維質のものでも、たけのこの皮など硬いものは、機器で粉砕できません。
詰まりの原因となる油脂類には、豚足やラードなどが該当します。
このほか、生ゴミではないもの、たとえばプラスチック類や陶器類などの処分には、ディスポーザーは使えません。
機器の使い方に問題があると、故障時に保証がきかないおそれがあるため注意しましょう。
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マンションでよく見るディスポーザーのメリット・デメリット
ディスポーザーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
生ゴミをその場で処分できる
ディスポーザーの主なメリットは、調理中に出た生ゴミをその場で処分できることです。
生ゴミは傷みやすく、短時間で腐って悪臭を発生させたり、コバエなどがわいたりするものです。
生ゴミが出なければ、気温の高い夏場でも、キッチンの周りで悪臭や害虫があまり発生しません。
また、生ゴミを溜め込まずに済むため、燃えるゴミの収集スケジュールにあわせて食材を選ぶなどの対応が不要となります。
掃除の手間が軽くなる
調理中に出た生ゴミをすぐに処分できると、シンクや排水口の掃除に手間がかかりません。
通常は三角コーナーや排水口に生ゴミが溜まる形となり、周囲にぬめりなどが付くため、こまめな掃除が求められます。
しかし、ディスポーザーがあればそもそも生ゴミが出にくく、シンクや排水口がそれほど汚れません。
以前より掃除の必要性が下がり、家事の負担が軽くなるのは、注目したいメリットです。
ゴミの減量につながる
家庭から出るゴミの多くは、生ゴミだといわれています。
ディスポーザーを設置すると、これまで多くを占めていた生ゴミが減り、ゴミ全体の減量につながります。
ゴミを減量するメリットは、まずゴミ出しの頻度が下がることです。
また、有料のゴミ袋を指定されている自治体では、ゴミ袋にかかる費用を以前より節約できます。
ディスポーザーのデメリット
ディスポーザーのデメリットは、まず水道代・電気代がかさむことです。
機器の使用に必要な水量や電力量は製品次第ですが、生ゴミの処分にいくらかの水と電気を必要とする点は共通です。
生ゴミをその場で都度処分していると、以前より水道光熱費が高くなります。
また、実際に機器を動かすと、ある程度の音や振動が発生するものです。
マンションのような集合住宅では、時間帯を考えないと機器の音や振動が苦情につながりかねません。
さらに、ディスポーザーは持ち家でも自由に設置できるものではありません。
自治体による先述の制限にくわえ、マンションでは管理組合や管理会社の許可が必要です。
ディスポーザーを標準設備にしていないマンションでは、配管の処理能力の問題で、管理組合や管理会社から設置の許可が下りないことがあります。
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まとめ
ディスポーザーとは、排水口の位置に設置する生ゴミ粉砕機であり、以前は排水処理能力の問題であまり普及しませんでしたが、近年はマンションの人気設備となっています。
スイッチを入れると機器が回転して内部の生ゴミを粉砕する仕組みで、一定量の水を蛇口から流したまま使うのが基本です。
設置のメリットは生ゴミをその場で処分できることなど、デメリットは機器の使用によって水道代・電気代がかさむことなどです。
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シルバシティ スタッフブログ編集部
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